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急転直下!巨人首脳陣配置転換の舞台裏

7/14(金) 16:36配信

東スポWeb

 巻き返しの一手となるのか。巨人は13日、斎藤雅樹二軍監督(52)を一軍投手コーチとし、尾花高夫投手コーチ(59)を一軍ブルペン担当とする配置転換に踏み切った。二軍監督には内田順三巡回打撃コーチ(69)を据え、一軍ブルペン担当だった田畑一也一軍投手コーチ(48)は前半戦3勝11敗と苦戦した広島の担当スコアラーに配置する。GM電撃交代に続く、急転直下の首脳陣テコ入れ劇。その舞台裏のうごめきと思惑を探った――。

 予兆はあった。完勝で締めくくった前日のヤクルト戦後、一度ロッカーを後にした尾花コーチが血相を変えて引き返してきた。同コーチは数十分後、平静を装い球場を後にしたが、ただ事ではない何かが起きたのは明らかだった。

 尾花コーチはこの際に、幹部から配置転換を伝えられたとみられる。また一軍投手コーチへの配置転換が決まった斎藤二軍監督も同日深夜、都内で石井球団社長、鹿取GMと接触。この日、静岡・草薙でのフレッシュオールスター戦前に取材に応じた斎藤二軍監督は「君の明るさでチームを明るくしてくれ」と要請を受けたことを明かした。

 突然の配置転換発表からしばらくして、都内の球団事務所で鹿取GMが報道陣に対応した。同GMはまず「狙いはこれから先のこと。これからチームが浮上するためには最高の配置転換じゃないか」。その上で「広島戦が3勝11敗というところなので、スコアラーの強化を図って田畑君に入ってもらって、広島専従でやってもらう」「ブルペンは後半7、8、9回というところで、特定の選手はいいんですけど、うまく機能していないので、尾花さんにしっかりと見てもらって強化したい」などと説明した。

 前日には、高橋由伸監督による読売首脳への前半戦報告があったが、鹿取GMは「(話が出たのは)そこではないです。あくまでも編成の方は我々フロントの仕事なので、我々が決めたことをしっかりと伝えた」とフロント主導の人事を強調。また「監督とはいつもコミュニケーションを取ってやっていますし、ちょっと前の日に話しまして(配置転換を)了承してもらった。決めるのは我々フロントで決めることなので、監督はしっかりとやってもらいたい。逆に今の戦力でよくやってもらっている」と話した。

 ただ、このタイミングのコーチ配置転換には、首をかしげる関係者も少なくない。球団フロントは「前任の堤さん同様、鹿取さんもシーズン中のコーチ陣のテコ入れには否定的だったはず。読売上層部内では最近、斎藤さんの評価が高い。今回の人事は、本社とのつながりが強い(石井)新社長の意向が働いているのでは」と見ている。

 とはいえ、尾花コーチに関していえば、現場から投手部門を管轄する立場としての手腕を疑問視する声が噴出していたことも事実。チーム防御率は3・48でリーグ3位ながら、場当たり的な投手起用も目立ち、選手や一部コーチとの信頼関係も揺らいでいた。鹿取GMが「明るいキャラクターなのでベンチの雰囲気も変わるんじゃないか」と斎藤氏に期待するのも、ベンチの陰鬱なムードに危機感を抱いていたことが背景にあるとみられる。

 一方、打撃部門へのテコ入れを見送った理由について、鹿取GMは「今状態が良くなってきているので。陽岱鋼が出てきて、長野も調子が良くなってきていますので、現状のコーチで、より一層指導してもらいたいということ」と説明した。

 新体制は15日の一軍全体練習から始動する。果たして今回の人事が、巨人浮上のカンフル剤となるのか。

最終更新:7/14(金) 18:08
東スポWeb

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