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デルとEMCジャパン、第14世代「Dell EMC PowerEdge」サーバーを発表

7/14(金) 10:00配信

Impress Watch

 デル株式会社とEMCジャパン株式会社は13日、サーバーポートフォリオの新製品として、第14世代「Dell EMC PowerEdge(パワーエッジ)」サーバーを発表した。同日に行われた記者発表会では、新製品をリリースする市場背景や今回の機能強化ポイント、日本市場でのビジネス展開などについて説明した。

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 新製品の発表に先立ち、デル 執行役員副社長 インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括の松本光吉氏が、今年2月に実施したデルとEMCジャパンの統合後の取り組みについて説明。「現在、デルとEMCジャパンは1カンパニーとして事業を進めており、共同での複合案件提案やイベント・セミナーを展開している。また、中堅企業のひとり情シス向けの施策を拡大。新たに日本IBM、リコージャパンと自営保守契約を締結したほか、異業種のパートナーとのIoTやAIのテクノロジーを活用した技術開発協業も開始した。さらに、通信キャリアやクラウドプロバイダとの戦略的パートナーシップにも取り組んでいる」とした。

 今回、第14世代「Dell EMC PowerEdge」サーバーを市場投入する背景について松本氏は、「統合後のデルEMCは、ワールドワイドでの2016年クラウドITインフラストラクチャ市場で、売上シェア1位を獲得した。また、x86サーバー市場でも、2016年Q2に出荷台数で世界シェア1位となり、2017年Q1もキープしている。日本市場においても、昨年以降、順調に出荷台数を伸ばしている。こうした実績を踏まえ、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速し、モダンインフラの実現に向けた新たなプラットフォームとして、最新のテクノロジーを結集した第14世代『Dell EMC PowerEdge』サーバーをリリースする」と述べた。

 第14世代「Dell EMC PowerEdge」サーバーは、Intel Xeonスケーラブルプロセッサを搭載し、従来型のアプリケーションと、クラウドネイティブの新たなアプリケーションの両方に対して、拡張性に優れ、自動化された、安全なコンピューティングプラットフォームを提供するという。米Dell EMC サーバ ソリューション プロダクト マネージメント兼マーケティング担当 シニアバイスプレジデントのラヴィ・ペンディカンティ氏は、新製品の重要な機能強化ポイントとして、(1)動的なビジネスニーズに応える「スケーラブルなビジネスアーキテクチャ」、(2)持続と成長を実現する「インテリジェントなオートメーション」、(3)顧客および自社を守る「統合されたセキュリティ」――の3点を挙げる。

 「スケーラブルなビジネスアーキテクチャ」では、最新テクノロジーを実装することで、多様化するワークロードに合わせて最適化された動的なサーバーポートフォリオを提供。「例えば、ソフトウェアディファインドストレージでは、VMware vSANクラスタでDBを使用する際に最大12倍のIOPSを達成した。また、ScaleIOの帯域幅を250%アップした。仮想化環境では、ネイティブ25Gbpsイーサネットにより、CPU負荷を軽減しながら、仮想マシン(VM)の移行を最大58%高速化。さらに、ScaleIOでは、最大34%多くのVM/ノードをサポート可能となった」(ペンディカンティ氏)という。

 「インテリジェントなオートメーション」では、デプロイ、アップデート、モニタリング、メンテナンスを自動化する管理コンソール「OpenManage Enterprise」を提供する。「OpenManage Enterprise」は、RESTful APIをサポートし、大幅に強化した管理プロセッサ「Integrated Dell Remote Access Controller(iDRAC9)」により最大4倍のパフォーマンス向上を実現。また、直感的で使いやすいユーザーインターフェイスによって、サーバーの導入から廃棄、再利用までのライフサイクル管理を容易にする。さらに、モバイルデバイスベースのサーバー管理「QuickSync 2」によって30%短い時間で「iDRAC」のセットアップを可能としている。

 「統合されたセキュリティ」については、「セキュリティの脅威に対する高い耐障害性を備えたアーキテクチャを採用し、効果的なサーバー保護、信頼性の高いリスク検出、障害からの迅速な復旧、サーバーの廃棄までを統合的にサポートする」と、ペンディカンティ氏は説明する。具体的には、「Secure Boot」機能によって、エンドツーエンドのサーバー安全性を確保するとともにデータセンター全体のセキュリティを強化する。また、「System Lockdown」機能により、あらゆるシステム構成を、悪意ある変更や意図しない変更から保護し、システム変更があった場合にはユーザーにアラートを通知する。「System Erase」機能では、従来の「Instant Secure Erase」機能を拡張し、ドライブが盗難に遭った場合や不適切に再利用された場合、また障害のため別のドライブに交換された場合などに、暗号化されているドライブ上の全データを数秒で完全に消去できるようにした。

 第14世代「Dell EMC PowerEdge」サーバーの製品ラインアップは、 「R940」「R740」「R740xd」「R640」「M640」「FC640」「C6420」の7モデルで、それぞれターゲットとするワークロードに最適化したスペックを備えている。

 各モデルの主な特徴としては、「R940」は、ミッションクリティカルなアプリケーションのためにパフォーマンスを最大化。3U/4Sプラットフォームで、ERP(エンタープライズリソースプランニング)やeコマース、超大規模データベース、アナリティクス、高密度な仮想化環境など、非常に高い要件とミッションクリティカルなワークロードをサポートする。

 「R740」は、アプリケーションのアクセラレーションとパフォーマンスの最大化を実現したモデル。厳しい要件が求められる環境をサポートし、ストレージ、I/O、アプリケーションアクセラレーションの最適なバランスを実現するとともに、2U/2Sプラットフォームで構成の柔軟性を提供する。また、サーバーあたり最大50%多くのVDIユーザー、およびHadoopアナリティクスのサポート向けに50%多くのGPUアクセラレータをサポート。VDI、AI/機械学習、プライベートクラウド環境に最適となっている。

 「R740xd」では、最大限のストレージパフォーマンスと構成の柔軟性を実現。2U/2Sプラットフォームで、ソフトウェアデファインドストレージなどのアプリケーションやクラウドサービスプロバイダが求める多様な要件、およびHadoopユーザーやビッグデータユーザー、コロケーションホスティングをサポートするために、クラス最高のストレージパフォーマンスと密度を提供する。

 「R640」は、最高のパフォーマンスを実現する密度と柔軟な拡張性を備えたモデル。1U/2ソケットプラットフォームで、高密度なスケールアウトデータセンターコンピューティングとストレージの最適な組み合わせを提供する。仮想化を始め、HPC、サービスプロバイダ、ソフトウェアディファインドストレージのワークロードに最適化している。

 「C6420」は、ハイパフォーマンスコンピューティングに最適なモジュラー型の2U/8Sプラットフォームで、ユニットあたり最高の密度、スケーラビリティ、電力効率を実現。HPCやハイパースケール環境、WebテクノロジーやSaaSワークロード向けに適したモデルとなっている。

 「FC640」および「M640」は、クラス最高の密度で、高い柔軟性と拡張性、パフォーマンスを提供する独自のモジュラー型サーバー。「FC640」は、高密度の仮想化、クラスタ化データベース、HPC、プライベートクラウドのワークロードに最適なモデル。「M640」は、仮想化や大規模クラスタ化データベースまたはマルチサーバー環境に最適となっている。

 デル 執行役員 インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 製品本部 本部長の上原宏氏は、「モジュラー型の『FC640』『M640』を除く、すべてのモデルを本日から世界同時に販売開始する。『FC640』『M640』については、今年度下半期に提供開始する予定で、このタイミングで新たなモデルを追加投入することも計画している」と今後のロードマップを説明。日本市場でのビジネス展開としては、「まず、社内の販売体制を強化し、サーバー案件の見積もりや構成支援のための専任組織を設置した。また、伊藤忠テクノソリューションズやユニアデックス、日本IBM、リコージャパンなどパートナーとの連携をさらに深めていく。さらに、技術検証施設の充実を図り、Dell EMC東京ソリューションセンターで、第14世代『Dell EMC PowerEdge』サーバーと様々なDell EMC製品群との検証を可能とした。このほか、『SupportAssist』によるリモートサポートで、サーバー運用にかかるコスト削減に貢献する。そして、『Flexible Leasing』、『Pay as you Grow』、『Provision and Pay』などの提供形態を用意し、顧客の多様な支払いニーズに対応していく」との方針を示した。

 価格(税別)は、「R940」が168万5600円から、「R740」が71万9000円から、「R740xd」が76万9900円から、「R640」が70万1900円から、「C6420」が28万6500円からとなる。

クラウド Watch,唐沢 正和

最終更新:7/14(金) 11:37
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