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米政権「マガノミクス」で3%成長へ? 専門家は懐疑的

7/14(金) 11:04配信

朝日新聞デジタル

 米行政管理予算局のマルバニー局長は13日、米紙への寄稿で、トランプ政権の経済政策を「マガノミクス」と命名し、「持続的な3%成長を目指す」と訴えた。ロシア疑惑や「医療保険制度改革(オバマケア)」代替法案の難航などの混乱が続くなか、主要政策をアピールする狙いが透けるが、専門家は懐疑的だ。

 マルバニー氏は、米ウォールストリート・ジャーナル紙に「マガノミクス(MAGAnomics)の発表」と題する論文を寄稿。大統領選からのスローガン「米国を再び偉大にする(Make America Great Again)」の頭文字を取り、「実現すれば、米国経済は1980年代初め以来の偉大な復活への舞台が整う」と訴えた。

 だが、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は13日の米上院の公聴会で、3%成長を目指すには生産性を年2%以上増やす必要があるが、過去5年間の生産性の伸びは年0・5%ほどにとどまると指摘。3%成長は「相当難しい」と切り捨てた。昨年の米国の成長率は1・6%で、米国が3%成長したのは金融危機前の2005年が最後だ。

 米議会予算局(CBO)は13日、トランプ政権が5月に公表した予算教書についての分析を発表。教書は10年間で財政赤字を解消するとしているが、政権が前提とする3%成長は見込めず、財政赤字の解消はできないとの試算を示した。(ワシントン=五十嵐大介)

朝日新聞社