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浜松一家殺傷、長男に無期求刑 弁護側「懲役15年相当」

7/14(金) 12:47配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 浜松市北区三幸町で2016年4月、両親と姉、祖母をナイフで刺して殺害したなどとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた無職の長男(32)の裁判員裁判の論告求刑が14日、静岡地裁浜松支部(山田直之裁判長)で開かれ、検察側は「3人を殺害し、1人に重傷を負わせた極めて重大な事案。動機も短絡的で自己中心的」として無期懲役を求刑した。弁護側は「懲役15年が相当」と訴えた。判決は21日に言い渡される。

 検察側は論告で、殺傷能力の高いサバイバルナイフを事前に購入し、複数回刺したことに言及し、「計画的で危険な犯行」と指摘した上、「何の落ち度もない家族を巻き添えにした」と強調した。その一方で、「前科前歴がなく、妄想性障害が犯行に直接の影響はないが、事件の発端になっている」などと述べた。

 弁護側は「会社のトラブルを知られると恥ずかしいから家族を殺すという動機は理解できない」と語り、「思考過程に著しい飛躍があり、本来の人格からかけ離れた犯行」と主張した。「(家族を失い、重傷を負った)父親も厳罰を求めていない」と減刑を求めた。

 被告は最終陳述で「特にありません」と話した。

 起訴状などによると、被告は2016年4月22日午前0時半ごろから同3時ごろまでの間、自宅で祖母=当時(83)=と姉=同(32)=、母=同(62)=をサバイバルナイフで刺して殺害し、父(61)に重傷を負わせたとされる。

静岡新聞社