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体力アップは園児から 奈良県が「スポーツプログラム」開発

7/14(金) 7:55配信

産経新聞

 ■トップアスリート育成も視野

 遊びやスポーツを通じて子供たちの健康や社会性を高めようと、県は幼稚園児や保育園児を対象にした「幼児向け運動・スポーツプログラム」を開発した。子供の成長を科学的に検証しようという試みで、8月下旬から近畿大付属幼稚園(奈良市)でモデル事業として導入する。

 県は3月に、トップアスリートの育成や県民全体の体力向上を目指す「スポーツアカデミー構想」を立ち上げた。子供から高齢者まで、年齢に応じた県独自のトレーニング方法の確立を目指しており、幼児向け運動・スポーツプログラムはその第1弾だ。

 プログラムは、楽しみながら多様な動きを身につける「運動・遊び」▽競技スポーツに親しむ「幼児スポーツ」▽保護者が栄養や睡眠の知識を学ぶ「生活習慣」-の3つで構成されている。

 鬼ごっこや飛び石など、複数の遊びを具体的に提示。それぞれの遊びには「走る力の向上」「集中力の向上」などの目的があり、幼稚園や保育園の教員はその狙いを意識した上で子供たちに遊びを実践させる。子供たちは集団での遊びを通じて「走る」「跳ぶ」「投げる」といった基本動作を習得。同時に社会性も学ぶという仕組みだ。

 また、トップアスリートの育成も視野に、通常保育園や幼稚園では行っていないテニスなどの競技スポーツも導入。保護者向けには、食育や睡眠のセミナーなどを開催する予定だという。

 遊び場の減少やゲーム機の普及によって子供の運動量が減り、近年、子供の体力は低下傾向にあるといわれている。今回のプログラムでは、導入後に体力測定や体組成・骨密度測定などを実施し、効果を数値化。データは保護者とも共有しながら、プログラムの改善に生かすという。

 今月7日に開かれた保護者向け説明会に参加した光本佳子さん(43)=大阪府東大阪市=は、「スポーツは体はもちろん、精神的に鍛えられ集中力も高まる。きちんとデータを取るということなので、どんな運動や生活習慣が成長にプラスになるのか、勉強になりそう」と期待を込めた。

最終更新:7/14(金) 7:55
産経新聞