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高橋(沼津)ママで世界大会へ 聴覚障害者・女子やり投げ

7/14(金) 18:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 トルコで18日に開幕する聴覚障害者の4年に1度のスポーツ大会「夏季デフリンピックトルコ大会」の女子やり投げ競技で、沼津市の高橋渚(28)=明電システムソリューション勤務=が3度目の出場を果たす。前回大会後に出産、子育てを経験。「応援してくれる家族や仲間に恩返ししたい」と同大会初のメダルを狙う。

 奈良県出身の高橋は高校時代にやり投げを始め、結婚を機に沼津市に移り住んだ。陸上を通じて知り合った夫の啓太さん(37)と二人三脚で練習を積み、2012年の世界ろう者陸上競技選手権で優勝。2度目となった13年デフリンピックは4位で、あと一歩メダルに届かなかった。

 14年に長男陸太君を出産後は競技を離れて仕事と子育ての両立に奮闘し、競技復帰を一度は諦めた。しかし、15年に中部実業団対抗戦陸上競技大会で3位に入賞。同年のアジア太平洋ろう者競技大会でも以前の記録を落とさず2位に入賞したことで「まだやれる」と感じ、再び世界に挑戦することを決めた。

 苦労したのは、出産後に大きく変わったフォームへの対応。投げ方が力任せになり肩を痛めたこともあったが、啓太さんと話し合いながら少しずつ改善に取り組んだ。子育てで日々の練習時間はほとんどなく、年数回の強化合宿など限られた機会に集中し、16年10月にデフリンピック出場のための標準記録をクリアした。

 3歳になった陸太君は、一緒に練習しながら「頑張れ!」と励ましてくれる存在。試合は27日の予定で、高橋は「子どもに活躍している姿を見せたい。デフリンピックについても多くの人に知ってほしい」と意気込んでいる。

静岡新聞社