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金日成が出したクイズ 「カササギの巣の出入口はなぜ横にあるのか」

7/14(金) 14:05配信

中央日報日本語版

カササギは巣を中心にして同じ場所に住み続ける留鳥だ。北朝鮮にカササギの巣に対する「革命エピソード」〔金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)・金正恩(キム・ジョンウン)偶像化の話〕がある。ある年の6月、ある協同農場を視察した金日成が木の枝に巣を作っているカササギを指し、「カササギは巣の出入口をなぜ上ではなく横に作るのか」と幹部に尋ねた。

幹部が答えに詰まっていると、金日成は「豪雨による梅雨から安らぎの場所を守るためだ」と話し、「ことしは確実に大梅雨が来るから、農場で梅雨期の被害に備えた対策を前もって徹底的に立てておくように」と指示した。その年、本当に洪水が起きたが、金日成の指示通り梅雨期の対策をあらかじめ用意していた農場は農作物の被害が少なかったという。

北朝鮮が住民の教養でこのような内容を話すのは、金日成・金正日・金正恩の指示に従って洪水被害対策を前もって準備しておけば農作物をしっかりと育てることができるということを刻印させるためだ。

北朝鮮は最近、「梅雨期の対策を徹底的に立てよ」という金正恩労働党委員長の指示をすべての軍人と住民に伝え、これを貫徹するために慌ただしく動いている。

労働新聞は今月12日の社説「梅雨期の被害を防止する対策をしっかりと立てよう」の中で、「川底を深くしたり堤防を築いたりして農耕地が埋没したり流失したりするようなことがないようにせよ」という金正恩の指示を強調した。労働新聞はこれに先立ち、今月3日「万端の対策を立てよう」と題した記事で「梅雨期の被害を防ぐために自分の家事のように考えて、青い田畑を命がけで守らなければならない」とし「川や河川を掘り堤防を築く仕事を充実して行うべし」と督励した。

朝鮮中央テレビも6日から連日、黄海南道海州市(ファンヘナムド・ヘジュシ)・碧城郡(ピョクソングン)・鳳山郡(ポンサングン)などの農民や軍人が「党の高い意志を支持し、膨大な規模の長石積みを急いでいる」とし、大量の土と石を処理して突撃戦を繰り広げ、河川堤防工事を3日で終わらせたと報じた。

昨年梅雨で大きな損失を被った北朝鮮がことしは梅雨被害を防ぐために総力を挙げている。北朝鮮は昨年8月29日から9月2日の間、咸鏡北道茂山郡(ハムギョンブクド・ムサングン)と会寧市(フェリョンシ)などを襲った豪雨と台風の影響で、数百人が死亡したり行方不明になったりした。また、数多くの道路や橋梁、鉄道が破壊され、2万7400町歩(約272平方キロメートル)の農耕地が流失・埋没した。このためことしは梅雨期が始まった時から集中豪雨被害の予防を繰り返し強調し始めた。

昨年、会寧市の洪水被害を体験したある脱北民は「山林の荒廃化やずさんに建設した水門などが決壊してより大きな被害がもたらされた」と打ち明けた。北朝鮮は全体面積の約70%が山地だ。1990年代中盤から食糧難で花畑などを開墾し、山林き損が深刻な状況に達している。

ソウル大山林科学部のキム・ソンイル教授は「北朝鮮の洪水被害の原因は気象異変もあるが、もっと重要なのは河川整備と山林き損にある」とし「山林をしっかり育てるということは、平時には水資源を確保することであり集中豪雨時は貯水能力を高めること」と話した。