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<九州豪雨>住宅被害、調査遅れ…道路寸断、現地入れず

7/14(金) 12:36配信

毎日新聞

 九州北部豪雨による住宅被害の調査が進んでいない。福岡、大分両県のまとめでは14日現在の住宅被害は全壊102棟を含む651棟となっているが、24人の犠牲者が出ている福岡県朝倉市では土砂崩れなどで現場を確認できず被災者からの申告に基づいているのが現状だ。同市が調査を開始できる見通しは立っておらず、住宅被害の棟数は今後大きく増えるとみられる。

 豪雨では河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、道路が寸断されるなどして多くの集落が孤立した。朝倉市は全壊の72棟を含む118棟の被害を県に報告しているが、これらは市民からの申告頼みで現地調査はできていない。住宅被害が出ている地域は今も道路事情が悪く、被害把握のために現地に入れていないという。

 同市では住宅被害を受けた人が公的支援を受ける際に必要となる罹災(りさい)証明書の申請は13日までに780件出ているが、住宅の被災状況を確認する調査を始められる時期ははっきりしていない。市の担当者は「今後、住宅被害はどんどん増える可能性が高い」と話す。

 大分県日田市は12棟が全壊したとして現地調査を始めているが、状況が確認できていない地域もある。天候や道路状況が改善してきたため確認作業はこれから進む見通しだ。14棟が全壊したという福岡県東峰村も現地調査を進めている。

 気象庁は14日も福岡、大分両県に高温注意情報を出し、朝倉市で最高気温34度、日田市で同35度を予想している。豪雨では30人の死亡が確認されているが、なお18人と連絡が取れないままで、自衛隊や警察、消防が炎天下の中で捜索活動を続けている。各自治体はこまめに水分を補給するなどして熱中症に気を付けるよう呼びかけている。【中里顕、遠山和宏】

最終更新:7/14(金) 16:00
毎日新聞