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<ウィンブルドン>女子単決勝はV・ウィリアムズ対ムグルサ

7/14(金) 13:28配信

毎日新聞

 【ウィンブルドン前本麻有】テニスのウィンブルドン選手権第10日は13日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで女子シングルス準決勝があり、第10シードのビーナス・ウィリアムズ(米国)が8年ぶり9回目の決勝進出を決め、初優勝を目指す第14シードのガルビネ・ムグルサ(スペイン)と顔を合わせることになった。

 V・ウィリアムズは第6シードのジョアンナ・コンタ(英国)を6-4、6-2で降し、準優勝した2009年以来の決勝進出。ムグルサもノーシードのマグダレナ・リバリコバ(スロバキア)に快勝した。

 2年ぶりの決勝で初優勝を狙うムグルサに対し、9年ぶり6回目の制覇を目指す37歳のV・ウィリアムズが優勝すれば、プロの参加が認められた1968年のオープン化以降、史上最年長優勝者となる。

 車いす部門は女子シングルスで上地結衣(エイベックス)がルーシー・シュカー(英国)をストレートで退け、4強入りを果たした。

 ◇第2サーブ、170キロ

 地元・英国のコンタを応援する大歓声の中でも、ビーナス・ウィリアムズは巧みな試合運びをみせた。1時間13分でストレート勝ちという結果をみれば快勝だ。だが、ビーナスが奪ったサービスエースはわずか1本だけ。コンタは7本と上回り、第1サーブの平均速度は2人とも同じ時速104マイル(約167キロ)だった。それでもビーナスには度肝を抜くような第2サーブが2本あった。

 リスクがあっても相手に流れを渡さなかった。第1セット第9ゲーム、コンタにブレークポイントを握られた30-40の場面。劣勢にもかかわらず、第2サーブで第1を上回る106マイル(約170キロ)を放ち、リターンミスを誘って窮地を切り抜けた。第2セット第5ゲームでも、第2サーブで103マイル(約165キロ)を繰り出した。強烈な打球にコンタは思わずラケットを差し出すどころか、のけ反ってしまいエースを奪った。

 「コンタのプレーは良かった。必死に戦っただけ。終わってみれば勝っていた」とビーナス。1997年の初出場から20年、高い技術と衰えない闘争心はもちろん、鍛え抜かれた試合勘が強みだ。積み重ねてきた経験が9年ぶりの優勝に導く支えとなっている。【前本麻有】

 ◇上地初戦を突破

 ○…新調した車いすで臨んだ女子シングルスの上地が初戦突破で「ホッとした」と喜んだ。スライスショットを織り交ぜながら素早いチェアワークを見せ、地元英国のシュカーに53分でストレート勝ちした。タイヤのサイズを大きくし、座面を高くした車いすは「サーブの打点が高くなり、ネットも通しやすくなった」と手応えをつかんだ。今月に乗り換えたばかりで、まだ完璧にはなじんでいないが「良くなりそうな兆しがあって安心した」と自信を深める大きな1勝となった。

最終更新:7/14(金) 13:51
毎日新聞