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韓国、新規原発の建設工事を一時中断 文政権の政策反映

7/14(金) 13:37配信

朝日新聞デジタル

 韓国の全原発を運営する公営企業「韓国水力原子力(韓水原)」は14日、南東部・蔚山市の新古里原発5、6号機の建設工事を一時中断すると決定した。文在寅(ムンジェイン)政権が掲げる「脱原発」政策を踏まえ、理事会で議論していた。原発工事の中断は韓国では初めて。

 期間は、完全中止するかどうかを決める委員会の発足から3カ月間。委員会の結論が出ない場合、延長を検討する。韓水原は、工事の一時中断で機材の保管や協力会社の損失補償などに約1千億ウォン(99億円)かかると見積もっている。

 工事の中断をめぐっては、韓水原の労働組合が反発しているほか、主要紙「中央日報」が社説で「突発的な原発建設中断は原発輸出の障害になりかねない」と主張するなど、保守層や経済界を中心に反対意見も少なくない。

 新古里の5、6号機は昨年6月に着工され、2023年に稼働予定で、すでに28・8%が完成。これまで約1兆6千億ウォン(約1580億円)が投じられた。(ソウル=武田肇)

朝日新聞社