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沢田元県議、別の694万円不正受給か 印刷会社側「領収書は偽造」 埼玉

7/14(金) 7:55配信

産経新聞

 県議を辞職した沢田力氏が政務活動費約545万円を不正受給した問題で、新たに約694万円を不正受給していた疑いがあることが13日、分かった。沢田氏の政治活動を報告するチラシの印刷会社(東京)の社長が産経新聞の取材に応じ、「(政活費として提出されている同社の)領収書のうち約694万円分は偽造された可能性が高く、支払いの実態もない」と語った。不正受給額が1千万円を超える可能性が出てきた。

 印刷会社社長によると、沢田氏が平成23~27年度分の政活費を請求する際、自民党県議団に提出した11枚の領収書のうちの8枚、計約694万円分について身に覚えがないという。

 同社社長は「8枚は勝手に社印をつくり、領収書に金額を書いたのではないか」と指摘。チラシをポスティングするPR会社との取引だけでなく、印刷会社との取引で新たな疑惑が浮上している。

 一方、自民党県議団は今月11日から、約545万円の政活費以外の不正受給の有無を調査してきた。13日に印刷会社社長に聞き取り調査を行った結果、約694万円の領収書を偽造した疑いが出てきたことから、沢田氏に事実確認を行っている。新たな偽造が確認された段階で全額返還を求める方針だ。

 沢田氏は12日、同問題の責任を取り、小林哲也県議会議長に辞職願を提出して受理されたが、依然として記者会見を開く意向を示していない。自民党県連幹部は「県民に大きな不信感を招いており、説明する必要がある」と憤りを隠さない。

 政活費に有権者から厳しい目が向けられる中で新たな疑惑が浮上したことで、沢田氏に説明責任を求める声が強まりそうだ。

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 ■印刷会社社長一問一答 異なる筆跡・社印 違い明白

 沢田力元県議と取引していた印刷会社社長が13日、産経新聞の取材に応じた。主なやりとりは以下の通り。

 --平成23~27年度分の政務活動費として沢田氏が提出した領収書は11枚ある

 「3枚はうちが出した領収書だが、8枚は全く知らない。代金は受け取っていない」

 --3枚と8枚の違いはどこにあるのか

 「筆跡が異なっているので違いが明白だ。8枚はうちのものでない社印が使われている。勝手に社印を作成し、領収書を偽造して政活費として請求したのではないか」

 --沢田氏はポスティングのPR会社の領収書を偽造したことを認めている

 「うちの領収書も偽造されていると思う。注文を受けた分はきちんと代金はいただいているが、8枚分は知らない。こちらとしてはただただ驚いている」

 --沢田氏と以前から面識はあったのか

 「23年から仕事を請け負っているが、特に面識もなく、制作の依頼がきた。良いお客さんだったので残念だ」

最終更新:7/14(金) 7:55
産経新聞