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蛤御門の変で焼失の鉦復元 祇園祭でお囃子披露へ

7/14(金) 15:40配信

朝日新聞デジタル

 京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行に江戸時代まで参加していた「鷹山(たかやま)」の保存会が、1864年の蛤御門(はまぐりごもん)の変で焼けた鉦(かね)を復元した。後祭(あとまつり)の宵山期間(21~23日)、復元した鉦を使い、お囃子(はやし)を153年ぶりに披露する。

【写真】鷹山を描いた横山崋山「祇園祭礼真図」(1834~37年、八反裕太郎さん提供)

 鷹山は京都市中京区の衣棚(ころものたな)町にあった後祭の曳山(ひきやま)。1788年の天明の大火で被災後、いったん復活したが、1826年の巡行で暴風雨に見舞われ損壊。翌年から巡行に参加しない「休み山」となった。さらに64年、蛤御門の変に伴う元治の大火で、山の本体や装飾品のほとんどが焼失した。

 鉦の復元は、元治の大火で焼け残った1786(天明6)年製の鉦がもととなった。京都市産業技術研究所(同市下京区)が金属成分を分析し、仏具制作会社「関崎」(同)が再現し、鉦15丁を新たに制作した。

 町内では近年、巡行復帰への機運が高まり、2014年に囃子方が復活。別の山鉾町に古い鉦を借りて練習を続けてきた。15年には鷹山保存会が発足。今年6月25日には、八坂神社(東山区)で復元した鉦8丁を使い、お囃子を奉納した。

朝日新聞社