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格闘家、リング外で問われる倫理観

7/14(金) 7:55配信

産経新聞

 プロの格闘家や格闘技経験者が一般人に暴力を振るい、負傷させる事件は後を絶たない。腕力に物を言わせた犯罪や、激しい暴行が原因で被害者が死亡する痛ましい事件も起きており、格闘家の“リング外”での倫理観が問われている。

 「暴力を振るっていたのは間違いない」

 逮捕された小森亮介容疑者は調べに対し、同居していた知人男性に殴る蹴るなどの暴行を加えていたことを認めているという。成城署は日常的な暴行があったとみて調べている。

 過去の事例では、平成21年、大阪府東大阪市で20代の男性に殴る蹴るの暴行を加えて現金を奪ったとして、近畿大学ボクシング部の男子部員2人が強盗容疑で逮捕。事件では、部員らによる日常的な暴力が浮き彫りとなり、五輪メダリストらを輩出した名門は一時活動停止に追い込まれた。

 格闘技経験者が暴力事件の加害者の場合、公判での心証が悪くなる可能性もある。27年、男性弁護士を殴って気絶させ、局部をはさみで切断したとして、傷害罪に問われた元プロボクサーの男は東京地裁での公判で、検察官から「常人が殴るよりも危険だとは思わなかったのか」と厳しく追及を受けた。

 「オリンピックで頑張ってほしい」。本人のものとみられるツイッターで、後輩の柔道選手へのエールなどをつづっていた小森容疑者。捜査関係者は「元格闘家ならば腕力の使い方は心得ていたはず。悪用は許されない」と話している。

最終更新:7/14(金) 8:28
産経新聞