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劉暁波氏死去 最愛の妻や兄弟にみとられ 遺体、病院から葬儀場へ

7/14(金) 7:55配信

産経新聞

 【瀋陽=藤本欣也】13日に死去したノーベル平和賞受賞者で中国の民主活動家、劉暁波氏(61)が入院していた遼寧省瀋陽市内の病院では同日午後6時(日本時間同7時)すぎ、マイクロバスやワゴン車などが車列を組んで病院を出ていくのが確認された。

 その後、病院周辺を巡回する警察車両や警察官らの数が大幅に減り、警備が緩和。中国側の公式発表がない中で劉氏の死去説が広まっていた。

 劉氏が入院していたのは瀋陽市中心部の中国医科大付属第一病院。1908年に設立された南満州鉄道奉天医院などを前身とする、歴史のある総合病院として知られる。

 劉氏は末期の肝臓がんと診断された後、6月に服役中の刑務所から移送され、当局の監視下で治療を受け続けた。病院側は連日、インターネットの公式サイトを通じて、劉氏の病状が日々悪化している状況を詳しく公表してきた。中国当局は病院近くのホテル内に「メディアセンター」も設置した。(1)米欧が求める劉氏の海外移送は困難である(2)中国側も最善を尽くして治療などに当たっている-ことを内外にアピールする狙いがあったようだ。

 「服役中の民主活動家」への対応としては極めて異例で、中国当局がノーベル平和賞受賞者である劉氏の影響力を認めるとともに、恐れていたことをも示していた。

 病院側によれば、劉暁波氏が死去した際、同席したのは妻、兄、弟ら。遺体はその後、市内の葬儀場に搬送されたという。

 当局が劉氏の海外治療を認めなかったことについて、病院側は劉氏本人が望んだものの、「移送は危険を伴う」との判断を下したと説明した。

最終更新:7/14(金) 7:55
産経新聞