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FTA 米、韓国に再交渉要求 対日圧力も強まる恐れ 車・農業、焦点

7/14(金) 7:55配信

産経新聞

 トランプ米政権が韓国にFTAの再交渉を求め、貿易赤字の解消に向けて強硬姿勢を鮮明にしたことで、日本に対する通商圧力も強まる恐れがある。すでに米国は日本とのFTA交渉に意欲を示し、自動車や農業などで市場開放を迫る構えだ。秋にも予定される日米経済対話の焦点になる。

 「(日本の自動車市場は)外国からの輸入に関税を課していない。非関税障壁を設けるような差別的な取り扱いも行っておらず、十分に開放的だ」

 菅義偉官房長官は13日の記者会見でこう強調した。

 8日にドイツで行われた日米首脳会談では、トランプ大統領が米国の対日貿易赤字について是正が必要との認識を示し、日本の市場開放の重要性に言及した。

 日本の対米輸出の約4割は自動車・関連部品が占める。一方、日本市場における米国車のシェアはわずかだ。トランプ氏は以前から日本市場を閉鎖的と批判している。安全基準や軽自動車など日本独自の規格が参入障壁だとして、是正を求められる恐れがある。

 農業分野でも同様だ。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は「米国の農業にとって非常に重要だ」として、日本とのFTA交渉に意欲を見せる。

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)から米国が離脱した結果、日豪経済連携協定(EPA)を結ぶオージービーフに比べ、関税の高い米国産牛肉などは不利になりかねない。

 日米両政府は4月に日米経済対話の初会合を開いたが、米側の態勢が整っておらず、突っ込んだ議論はなされなかった。2回目の会合は10月にも行われる見込みだ。日本は米国とFTA交渉を行う場合もTPPの水準以上の譲歩は認められないとの立場だが、厳しい交渉を迫られる。(田村龍彦)

最終更新:7/14(金) 7:55
産経新聞