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手塚治虫×初音ミク 冨田勲さん楽曲で異色コラボ実現 9・6リリース

7/14(金) 7:50配信

スポニチアネックス

 手塚治虫作品とボーカロイドアイドルの初音ミクがコラボするアルバムが制作された。昨年亡くなった作曲家の冨田勲さんが手掛けた「リボンの騎士」「ジャングル大帝」などのアニメ主題歌を、初音が生演奏に合わせて歌唱する「初音ミク Sings “手塚治虫と冨田勲の音楽を生演奏で”」。9月6日にリリースされる。

【写真】手塚プロダクションとクリプトン社が書き下ろした通常盤のCDジャケット。額縁に外に立っているのは初音ミクのオリジナルキャラクター

 初音ミクは2007年に発売された「歌を歌うソフト」。メロディーと歌詞を入力すると少女風の歌声が作り出される。歌声にリアリティーを与えるため、16歳の仮想アイドルという設定。日本のみならず香港や台湾で公演が開かれるなど世界的人気を誇る。

 冨田さんは、12年に宮沢賢治の世界をテーマにした「イーハトーヴ交響曲」で初音を起用したことがあった。手塚さんの生誕90周年イヤーが始まる今年が、冨田さんの生誕85周年にあたり、さらに初音のソフト発売10周年でもあることから今回の異色コラボが実現した。

 アルバムの中で初音はナビゲーターとしても登場。曲紹介やゲストを招いてのトークを展開する。初音が全編にわたって語り手として演技し、音源化されるのは史上初めて。ほかに、別のボーカロイドアイドル重音テトや、実在の歌手、前田玲奈(28)とのデュエットも盛り込まれる。

 サウンドプロデュースは、手塚さんのアニメ映画「ユニコ」の音楽を手掛けたピアニストの佐藤允彦(まさひこ)が担当。「リボンの騎士」のメイン脚本家で、手塚さん、冨田さんと交流があったミステリー作家の辻真先氏がトーク部分を含む全体のストーリー構成を手掛ける。

 ▼ボーカロイドと初音ミク パソコンで自作の曲に歌声を入れるために使うソフトが「ボーカロイド」。歌声の素材として発売されたのが「初音ミク」。楽器の演奏ができなくてもパソコンで自作の歌を作ることができる手軽さが受け、動画サイト「ニコニコ動画」への投稿が相次いだ。初音はバーチャル歌手としての人気を確立。11年に発表された代表曲「千本桜」はカラオケの定番になり、小林幸子ら歌手がカバー。初音の成功により、派生キャラも多数登場。2ちゃんねる発の「重音(かさね)テト」もその一体。