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フリーWi-Fi接続時にすると危険な行動とは? 日本のユーザーの7割が実行

7/14(金) 13:52配信

Impress Watch

 株式会社シマンテックは13日、日本を含む世界15カ国で、各国あたり約1000人のフリーWi-Fi利用経験者を対象に実施した意識調査「ノートンWi-Fiリスクレポート」の2017年版を発表した。

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 レポートでは、「フリーWi-Fi」について、カフェ、空港、交通機関で不特定多数の人が使える無料の公衆無線LANと定義。スマートフォンの4G/3G回線とは異なり、シマンテックノートン事業統括本部マーケティング部部長の古谷尋氏は、「データ容量を気にせずに使える便利さの一方で、正規のアクセスポイントと同一のSSIDを設定した悪意のアクセスポイントや、第三者に通信内容を盗み見られる危険性がある」とした。

 こうしたフリーWi-Fiは、“ギガが減る”ことを避けたい若年層を中心に、日本国内でも一般的に利用されるようになりつつある。レポートでは、フリーWi-Fiの利用行動やセキュリティ意識、ライフスタイルを調査している。

 フリーWi-Fiの安全性については、グローバルでは6割が安全だと思っていると回答。特にインド(74%)やUAE(70%)、米国(69%)、フランス(69%)で高かった。日本は39%と世界最少で、フリーWi-Fiの安全性に疑問を持っているユーザーが多い。「世代別では若年層ほど安全と思っている比率が高い」(古谷氏)とのことだ。

 フリーWi-Fiの安全性に疑問を持つ日本ユーザーでも、フリーWi-Fiへの接続時にオンラインバンキング(13%)やショッピング(12%)など、クレジットカード情報や個人情報が漏えいしかねない行動を取っているユーザーが一定数存在してており、シマンテックが「リスクがある」と考える行動をフリーWi-Fi接続時に行っているユーザーは、合わせて71%にも達している。古谷氏は「リスクのあることをしていると認識してされておらず、また、危険と思っていても行動しているユーザーがいる現状が浮かび上がる」とした。

 スマートフォンではウェブブラウザーだけでなく、アプリでもこうした行動による通信が行われている。しかし、使用しているアプリが、安全に情報を送信するセキュアなものかどうかについては、日本のユーザーでは84%が安全性を把握していないという。古谷氏は、「それでも実際に知っているかどうかとは別の話で、例えばアプリの情報を(Google PlayやApp Storeなどの)ストアで見ると、暗号化通信を使っているかは書かれておらず、パケットキャプチャをしないと、実際のところは(我々でも)分からない」と述べた。

 セキュリティアプリ「Nortonモバイルセキュリティ」に搭載されている「モバイルインサイト」の機能によりAndroid用無料アプリを調査した結果では、通信が暗号化されているアプリは約4分の1しかなく、暗号化されていないことが明らかなアプリが3分の1で、残り半数近くは暗号化の状況が不明とのことだ。

 古谷氏は、「ブラウザーだけではなく、アプリの使用時にも注意する必要があるものの、実際のところ、注意のしようもない。フリーWi-Fiではアプリを使わないか、通信を暗号化できるソフトを使う必要がある」とした。

 通信を暗号化できる「VPN」のユーザーは国内で22%。VPNについて「聞いたこともないユーザーは、世界では29%だが、日本では半数近くの48%にも上る。VPN自体の知名度がまだまだ低く、実際に何をするかが理解されていない。」

 電波強度の強いフリーWi-Fiを利用するために、個人情報の提供など、何かしらの行動を行うユーザーは55%も存在している。「3分間の広告を視聴する」(34%)などが多いほか、他人と飛行機の座席(12%)やホテルの部屋(11%)、コンサートの座席(8%)を交換するという人も一定数いるということだ。一方で、45%は情報を出してまではフリーWi-Fiを使わないと回答している。これについて古谷氏は「フリーWi-Fi利用のニーズの高さを感じる」とした。なお、国内に限れば、電波強度の強いフリーWi-Fiを利用するために行動をするユーザーは41%だった。

 一方で、友人宅やカフェ、ホテルで無線LANを利用するためのパスワード提供を望むユーザーは57%に達する。さらに旅先でWi-Fiを確保できることが、宿泊先の選択に影響するとの回答も61%に上った。このほか新幹線などの「移動中」が44%、「飲食店」が45%、「航空会社」が42%となり、人々の選択にフリーWi-Fiの存在が「行動の選択基準の1つになり、影響を与えていることが分かる」とした。

 このほか、他人の無線LANアクセスポイントに許可なくアクセスしたことがあると回答したユーザーは、日本でも19%存在していた。これについては、「ロックがかかっていない一般のアクセスポイントに、許可が必要かどうか分からないままアクセスしてしまったという人も含まれると考えられる」とした。中でも、パスワードを予測またはハッキングしたことのあるユーザーも日本で5%、世界で8%いたことについて「相当技術に詳しいのか、悪いとの認識がないのか。ないと回答した人の中にも、必要性やチャンスがあれば実行するとの回答が6%あった」とした。

 これらのレポートの結果を踏まえ、古谷氏は「アプリだから安全で大丈夫との過信は禁物で、安全に使うアドバイスとしては、Wi-Fiの自動接続を使わず、手動でアクセスポイントを選んで接続することを推奨したい」と述べた。また、ブラウザーではHTTPSに対応しているかどうかを確認し、非対応のサイトでは個人情報などの入力を行わないことも推奨。また、「VPNを入れておけば、(安全性を)気にせずフリーWi-Fiが使える」とした。

INTERNET Watch,岩崎 宰守

最終更新:7/14(金) 15:52
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