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「キケン」だけれど「ギガ」のためにはつないじゃう? ノートン「フリーWi-Fi」意識調査

7/14(金) 19:53配信

ITmedia Mobile

 シマンテックは7月13日、同社が5月に実施した無料Wi-Fi(無線LAN)サービスに関するアンケート調査をまとめた「ノートンWi-Fiリスクレポート(2017年)」を公開した。

【日本人は意識が高め】

 接続時の暗号化がない無料Wi-Fiスポット(アクセスポイント)は少なくない。設定次第では、同じスポットに接続しているデバイスのデータを参照できてしまうこともある。さらに、悪意を持った第三者が個人情報を入手するために偽のスポットを「立ちあげる」こともある。無料だからといって安易に使ってしまうと、トラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるのだ。

 その反面、「ギガが減る」ことを避けるために、若者ほど無料Wi-Fiサービスを積極的に活用する傾向にある。また、ローミング料金を節約するため、海外旅行客が無料Wi-Fiサービスを一生懸命探す姿も決して珍しいものではなくなった。

 そんな時代に生きる世界の人々、そして日本人はどのような意識を持って無料Wi-Fiサービスを使っているのだろうか。

●無料Wi-Fiサービスの「リスク」をより認知している日本人だが……

 今回の調査は、不特定多数が無料で利用できる公衆Wi-Fiスポットを「フリーWi-Fi」と定義。その上で、日本を含む世界15カ国・地域に住む「モバイルデバイスを保有し、Wi-Fiを利用している18歳以上の一般人」を対象として5月18日から6月5日にかけてアンケートを実施した。対象者数は1万5532人(1地域当たり約1000人)で、男女比は半々となっている。

 まず、フリーWi-Fiの安全性について尋ねたところ、全体で約60%の人が「非常に安全」または「やや安全」と回答した。しかし、地域別に算出すると、日本ではそう答えた人が全地域の中で一番少ない約39%にとどまった。

 日本人は、他地域の人よりも無料Wi-Fiサービスに対するリスクをある程度認識しているようだ。

 次に、フリーWi-Fiを使ってセキュリティ上のリスクにつながり得ることをやったことがあるかどうか質問したところ、「したことがない」と回答した人の割合は全体で13%、日本に絞ると29%だった。

 ここでも、日本人は他地域と比べるとリスクを回避しようという意識が高いことが分かる。しかし、フリーWi-Fiの安全性に対する回答比率と合わせてみると、「危険性は分かっていても、フリーWi-Fiでリスキーなことをしてしまう人」も一定数存在することも明らかとなった。

 さらに、アプリが安全に通信しているかどうか判別する方法(例:ブラウザなら「鍵マーク」が出ているか)を知っているかどうか尋ねたところ、全体では約4分の3、日本に絞るとそれを超える約84%の回答者が「知らない」と回答した。

 フリーWi-Fiのリスクはある程度認識している反面、アプリの安全性に対する認識はまだまだ十分とはいえないようだ。

●他人が所有するWi-Fiに「無断接続」する人も

 今回のアンケートでは、フリーWi-Fiを使うための「行動」についても質問している。z全体の55%、日本人でも約41%がフリーWi-Fiを使うために何らかのアクションを起こしているという。そのアクションの中には、「顔写真へのアクセスを許可する」「プロフィール情報を共有する」「未知のソースからアプリをダウンロードする」など、セキュリティ上のリスクになりうる行動もあった。

 さらに許可なく他人のWi-Fiネットワークに接続した経験を尋ねたところ、全体の約31%、日本人の約19%が「ある」と回答した。また、経験が「ない」とした人でも、全体の約7%、日本人の約6%が「オンラインの必要性がありチャンスがあれば実行する」と回答している。

 全体よりは比率が低いとはいえ、日本人に関してもネット接続に関するモラルが盤石ではない様子がうかがえる。

●理想は「VPN」を使うことだが……

 “危険だけど使ってしまう”傾向にあるフリーWi-Fi。そのリスクを大幅に軽減する手段の1つとして、「VPN(仮想プライベートネットワーク)」がある。

 VPNを使うとデータが全て暗号化されるため、悪意のある第三者からの情報の抜き取りも困難になる。最近ではスマホやタブレットでも利用できる個人向けVPNサービスも複数登場している。シマンテック自身でも、個人向けVPNサービスを内包した「ノートン WiFi プライバシー」を提供している。

 問題はその認知度だ。シマンテックが今回の調査でWi-Fi接続時にVPNを使っているかどうか尋ねたところ、回答者の約29%がVPNという言葉自体を知らなかった。日本に限ると、その率は48%にもなる。

 フリーWi-Fiをよりセキュアにするために、日本ではまずVPN自体の認知度を向上する必要がありそうだ。

●ノートンからのアドバイス

 これらの調査結果を踏まえた上で、シマンテックでは「ネットで個人情報を守るためのノートンからのアドバイス」として以下の5つの提言を行っている。

・ネットワーク名と接続方法を確認する
・正規のWi-Fiスポットに接続しているかを確認する
・フリーWi-Fi接続時にはVPNを利用する
・フリーWi-Fi接続時には、オンラインバンキングやオンライン取引を行わない
・HTTPS対応(鍵マークのついたWebサイト)かどうかを確認する

 情報化の進んだ現代社会では、1人1人が情報セキュリティに対する意識を高めないと、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性がある。ITmedia読者の皆さんも、良い機会なので身の回りのPC、スマホやタブレットのセキュリティを再チェックしてみよう。

最終更新:7/15(土) 1:04
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