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<劉暁波氏死去>中国、支援者を軟禁 締め付け強める

7/14(金) 20:20配信

毎日新聞

 【北京・河津啓介】中国の民主活動家でノーベル平和賞受賞者、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏(61)が13日死去したのを受け、国際社会で劉氏の死を惜しむ一方、病状が深刻になるまで投獄してきた中国当局に対する厳しい批判が起きている。中国側はこうした批判に対し「中国への内政干渉」と反発し、米国など複数の国に厳正な申し入れをするとともに、国内では劉氏の支援者らを軟禁下に置くなど締め付けを強めている。

 ノーベル平和賞受賞者が拘束下で死去したのは、1935年の受賞者でナチスに投獄されたドイツの反戦活動家、カール・フォン・オシエツキー以来。

 中国外務省の耿爽(こう・そう)副報道局長は14日、定例記者会見で「中国は法治国家であり、劉暁波は中国の法律に違反した。いかなる者も法の下には平等で処罰を受けなければいけない」と主張。米独仏などからの批判に対して「中国の司法主権と内政に干渉」したとして「強い不満と断固とした反対を表明した」と述べた。また、劉氏のノーベル平和賞受賞そのものも改めて「賞の趣旨に完全に反する」と非難した。

 一方、残された妻の劉霞さんの処遇を各国が懸念し、霞さんの解放と出国を求める声が強まっている。霞さんは長年の自宅軟禁生活によって体調を崩しており、生前の劉氏は夫妻での出国を望んでいた。耿氏は霞さんの処遇について「中国は法治国家であり、(霞さんの)出国の是非は法によって処理されるだろう」と述べるにとどまった。

 関係者によると、劉氏の死去から一夜明けても、霞さんは外部と接触ができないという。支援者が家族と連絡を取ることも困難な状態が続いており、厳しい監視下にあるとみられる。加えて、国内の民主・人権活動家も自宅軟禁に遭うなどしており、追悼活動などを警戒する中国当局の締め付けが強まっている。

最終更新:7/14(金) 22:30
毎日新聞