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トランプ氏、露実業界との親密さ“あだ”

7/14(金) 7:55配信

産経新聞

 【モスクワ=黒川信雄】トランプ米大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏とロシア人女性弁護士が昨年6月に面会し、大統領選で民主党候補指名が確実視されたクリントン元国務長官の情報を得ようとした問題では、トランプ氏と露実業界のつながりが情報提供に利用された実態が浮かび上がった。トランプ氏がビジネスで培った人脈が“あだ”になった格好だ。

 ジュニア氏が11日公表した面会の仲介者(元英タブロイド紙記者)とのメールによれば、ジュニア氏は父親のトランプ氏が親密な関係にあるロシアの有力実業家一族の働きかけを受け、疑惑の弁護士と接触した。

 米誌フォーブスによると、この実業家一族はロシアの大手不動産企業を率いるアラス・アガラロフ氏と、息子で歌手としても知られるエミン氏。アラス氏の総資産は約19億ドル(約2150億円)にのぼる。

 メールによれば、クリントン氏に関する情報はロシアの検事当局関係者とされる人物からアガラロフ氏側にもたらされ、エミン氏は元記者を通じジュニア氏への提供を示唆した。元記者はこの情報について「ロシア政府によるトランプ氏への支援」だと指摘。エミン氏はその後、元記者に対し、ジュニア氏と「ロシア政府の弁護士」の面会を準備するよう要請した。その結果、ジュニア氏はロシア人女性弁護士と面会するに至った。

 アラス氏は2013年、トランプ氏が手がける「ミス・ユニバース」世界大会のモスクワ開催に参画し、同氏と親交を深めた。大会は通常、開催国政府の支援を受けて実施されるが、当時のロシア政府はそれを拒否。資金調達に悩んだトランプ氏に出資を申し出たのがアラス氏だったという。大会はアラス氏が経営するモスクワ郊外のコンサートホールで開催され、エミン氏も歌手として登場した。

最終更新:7/14(金) 7:55
産経新聞