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体力テスト、計測ミス続出 重いソフトボールで代用 反復横とび1往復で1回

7/14(金) 15:18配信

産経新聞

 ■大阪府、小学校に職員派遣

 「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(全国体力テスト)の成績が低迷している大阪府で、国が定めたのとは異なる方法で計測している小学校があったことが14日、分かった。ソフトボール投げで本来より重いボールを使ったり、反復横とびで数え方を間違えたりしていた。府教育庁は独自のマニュアルを作成し、正しく計測するよう指導を始めた。

 スポーツ庁の担当者は計測ミスについて、「ほかでは聞いたことがない」と説明。計測方法が統一されていなければ、全国的な子供の体力の状況を把握・分析するという調査の目的を達せられない状況になりかねないが、ほかでミスがないか「調査する予定はない」としている。

 体力テストは全国の小学5年生と中学2年生を対象に平成20年度から実施。50メートル走や握力など8種目の結果を得点化した「体力合計点」で大阪は振るわず、昨年度の都道府県別では、小5男子が46位で女子は47位だった。そのため府教育庁は今年3月、「体力測定マニュアル」を作成。体力テストの際に、指導主事を府内の小学校に派遣するようにしたところ、複数の学校で計測方法を誤っていたことが判明した。

 ある小学校では、ソフトボール投げで使用する1号ボール(周囲26・7センチ前後、141グラム前後)がなかったため、たまたま置いてあった3号ボール(周囲30・48センチ前後、190グラム前後)で代用。反復横とびでは本来、線を1本通過するごとに1回と数えるが、「1往復で1回」と計測している学校もあった。立ち幅とびで斜め前に着地した場合は、踏み切り地点から斜めに計測することになっているが、踏み切り線からの最短距離を測っているケースもあった。

 こうした計測ミスが全体でどれくらいあるか把握できず、府教育庁は過去の記録を訂正しない方針。同庁は体育教諭がテストを担当する中学校と違い、小学校では担当教諭が他の教科の教材研究に時間を取られるなどして、計測方法を十分に理解していなかった可能性があるとみており、「子供たちの実力をきちんと評価できるよう先生をフォローしたい」としている。

最終更新:7/14(金) 18:42
産経新聞