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<九州豪雨>死者32人に 日田市で仮設道路開通へ

7/14(金) 21:31配信

毎日新聞

 九州北部豪雨で、福岡県朝倉市は14日、有明海で見つかっていた遺体の1人が連絡が取れなくなっていた同市の住民と判明し、豪雨による犠牲者と判断したと発表した。また、同市古毛(こも)の河川敷で、うつぶせとなっていた女性が心肺停止の状態で見つかり、その後死亡が確認された。豪雨での死者は32人となった。

 福岡県柳川市の有明海と、朝倉市杷木松末(はきますえ)でいずれも8日に見つかっていたのは、それぞれ杷木松末の井上輝雄さん(89)と井上マサ子さん(82)だったと14日判明した。また、12日に杷木松末で発見されていたのは近くの小川千鶴子さん(74)と、10日に杷木久喜宮(くぐみや)で見つかったのは杷木星丸の矢野正子さん(90)だと分かった。連絡がつかない人は14人となった。

 一方、朝倉市は14日、杷木小のグラウンドに仮設住宅40戸を建設すると発表。同市教育委員会は被災した松末小と志波(しわ)小を、久喜宮小のグラウンドに仮設校舎を建てて移設するとした。8月21日に始まる2学期から使用する。JR九州は不通区間のうち、久大線うきは-光岡(てるおか)間で18日に運行を再開すると発表した。

 また、大分県日田市は、土砂崩れが川をせき止めている「土砂ダム」を迂回(うかい)する仮設道路が15日正午に開通すると発表した。午前7時~午後7時、2トントラック以下のみで、小型なら重機も通れる。また、県は交通安全確保のため、土砂の状況を詳細に把握する地滑り計などを設置し、土砂ダムの監視態勢を強める。

 福岡県は14日、朝倉市の3河川について、国が県に代わって復旧工事を実施できる権限代行制度の適用を国に要請した。今年6月に創設された制度で、適用されれば全国で初となる。【遠山和宏、中里顕、井上卓也、西嶋正法】

■亡くなった方々(14日判明分)

【福岡県】<朝倉市>井上輝雄さん(89)▽井上マサ子さん(82)▽小川千鶴子さん(74)▽矢野正子さん(90)

最終更新:7/14(金) 23:48
毎日新聞