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万全になるまで治療に専念すべき 休場した稀勢の里

7/14(金) 20:39配信

朝日新聞デジタル

(14日、大相撲名古屋場所6日目)

 負傷を抱えて心配していた稀勢の里が、2場所連続で途中休場。春場所の劇的な逆転優勝は記憶に新しい。休場の理由は足首だが、春に痛めた左上腕部はまだ回復していない。このままでは本当に致命傷になる。

【写真】左腕に不安を抱え、苦戦が続いた稀勢の里

 心境を代弁したのは師匠田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)。「土俵の砂でけがを治すという言葉もある。本人も必死だった」。気持ちは分かる。だが、稀勢の里は器用なタイプではない。力をセーブしながら土俵をこなしていくのは難しい。

 本場所は、相手力士がけがの箇所を狙わないけいこ場とは違う。弱点を突くのは鉄則。狙われることを前提にして、得意の左からの攻めだけではなく、右上手を狙う研究なども今後は必要ではないか。

 横綱は責任を果たせないと引退しかない。時期を限らず、万全になるまでは治療に専念すべきだと思う。

 このままでは、日本中の期待を集めて昇進した横綱が、時代を築くことなく潰れてしまいかねない。ファンが見たいのは強い、気迫ある稀勢の里の姿だ。(竹園隆浩)

朝日新聞社