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<区割り改定法>自民「6減」調整に見通し 16日施行

7/14(金) 23:19配信

毎日新聞

 衆院選の「1票の格差」を是正する「区割り改定法」は16日、施行される。6県(青森、岩手、三重、奈良、熊本、鹿児島)で小選挙区数を1減するほか、13都道府県で選挙区の区割りが変わる。自民党は小選挙区からあふれる現職議員について、比例代表で「優遇」して早期に決着させる方針だ。6県のうち三重、鹿児島の2県はすでに決定。熊本県も見通しがつきつつあり、難航してきた調整が進み始めている。【水脇友輔、真野敏幸】

 「6県の第1号だ。みんな納得をしている。ほかの県も順次決めていきたい」。自民党執行部と鹿児島県連は12日、同県の宮路拓馬氏(比例復活)を比例単独候補に回し、名簿上位で優遇することで合意。古屋圭司選対委員長は党本部で記者団に笑顔を見せ、他県との調整にも意欲を示した。

 党執行部は「調整が遅れれば、候補者の地元活動が遅れる」と判断。先月27、28日には6県連から事情を聞き取り、調整を本格化させた。比例復活を含めて全選挙区に現職議員を抱える青森、岩手、熊本、鹿児島の4県の調整は難航が予想されたが、鹿児島県を皮切りに「比例優遇」をテコに協議を進めている。

 熊本県は「定年制」が焦点となっている。県連は園田博之氏(75)の比例転出を念頭に入れるが、比例代表候補を「原則73歳未満」と定めた党内規に反する。ただし、党執行部は「すべての選択肢を排除しない」(古屋氏)として、定年制の例外措置で対応する構えだ。比例転出者の人選に入った青森、岩手両県連に対しても、党執行部は比例優遇で処遇する方針だ。

 また、三重県と奈良県は、野党の有力議員がいる。三重県連は現2区の島田佳和氏(比例復活)を新3区で擁立する方針を固めているが、岡田克也前民進党代表と競合。奈良県も新1区に民進党の馬淵澄夫選対委員長がいる。両県連とも、両氏と対決する候補者の比例優遇を求めている。

 「優遇」の定義も焦点だ。「名簿1位」を求める県連もあり、他県からの反発を受けかねないためだ。ただ、自民党は2014年の前回衆院選で導入された「0増5減」の際にも比例優遇措置などで決着させており、古屋氏は「自民党はしっかり知恵を出して対応してきた歴史がある」と語り、先行きに自信を見せている。

 一方、共闘を目指す民進、共産、自由、社民の野党4党にとっては、新・岩手3区が最大の焦点となっている。自由党の小沢一郎共同代表と民進党の黄川田徹氏の現職2人が競合しているが、「今のところ具体的な動きはない」(野党幹部)という状況だ。岩手の調整次第で、共闘全体に影響を及ぼす可能性もある。

最終更新:7/14(金) 23:26
毎日新聞