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中国、民主化の抑圧継続=経済力背景に「西側」沈静化待つ

7/14(金) 19:11配信

時事通信

 【北京時事】獄中でノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家、劉暁波氏が13日に死去し、欧米を中心に中国への批判が高まる中、中国共産党・政府は民主化を求める動きを従来通り力で抑え込む構えだ。

 背景には経済大国となった自信があり、経済的な損失覚悟で「西側諸国」は中国との全面対決に踏み切れないとみているようだ。

 ロイター通信によると、ノルウェーのソルベルグ首相は劉氏死去を受けた声明で、哀悼の意を示しながらも、中国政府への批判を避けた。劉氏へのノーベル賞授与をめぐって両国関係が悪化し、中国がノルウェー産サーモンの輸入を制限するなど経済的圧力をかけられた経験から配慮した可能性がある。

 中国外務省の耿爽・副報道局長は14日の記者会見で、海外からの批判に対し「無責任なことを言う国には厳正に申し入れた」と、国連を含む関係各国・機関に抗議したことを明らかにした。ただ、米国などが妻の劉霞さんの軟禁解除と出国を要求していることについては「彼女の現在の状況は把握していない。中国は法律に基づいて問題を処理する」とかわし続けた。

 党機関紙・人民日報系の環球時報は14日、「劉暁波は西側によって道を誤った犠牲者だ」と題する社説を掲載した。「西側の世論は一時的な泡だ。消えるのも速い」と強調している。欧米の批判が沈静化するのを待つ姿勢をにじませた。 

最終更新:7/14(金) 19:31
時事通信