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市川由衣、育児を通して初心回帰「自分の中での救い」

7/14(金) 17:52配信

スポニチアネックス

 映画「アリーキャット」(7月15日公開)に出演する、女優の市川由衣(31)。凶暴な元カレにストーカーされ、リベンジポルノ被害にもあうシングルマザーという踏んだり蹴ったりの役どころだが、私生活では昨年9月に待望の第一子を出産。子育てに仕事に、役柄とはいちばん遠い充実した日々を送っている。出産して間もなくは、あまりにも大変な育児に仕事復帰を躊躇したこともあった。そんな背中を押したのは夫で俳優の戸次重幸(43)の存在と、産休・育休中に再認識したエンターテインメントの魅力だった。

 デビューして16年、産休・育休で初めて長期休暇を経験した。「育児も思った以上に大変だし、ここまで休んでしまうとブランクもある。仕事と子育ての両立ができるという自信もなかった。“表舞台に立つのはちょっと…”と感じていました」。そんな時期にふと目にしたテレビドラマやバラエティ番組が、これからを考えるヒントをくれた。

 「育児疲れで大変なときに何気なく見たテレビから笑いをもらったり、楽しい気分になったり。それが凄く自分の中での救いになりました。育休中にテレビを見て感じたことは、15歳でこの仕事を始めた時にテレビの世界に憧れていた気持ちとまったく同じ。学校に行くのが嫌でも“あのドラマを見るために一週間頑張ろう!”とテレビに救われていた自分を思い出しました。この仕事を通して自分と同じような状況にある方を応援したいという気持ちを改めて持つことができました」。

 同業の夫もイクメンぶりを発揮し、育児に積極的に参加。仕事復帰の後押しをしてくれた。「夫は凄く綺麗好きで家事も得意。掃除は主に旦那さんが担当してくれるし、子供についてのことも助けてくれます。子供と一緒にお風呂に入ってくれたりして、いいバランスで育児の分担ができていると思います」。強力な二人三脚に感謝。仕事で外に出ることが息抜きになると同時に「子供と一緒にいる時間は子供に100%注ごうという気持ちも愛情も増します。私が仕事から帰宅した時に笑顔でハイハイして近寄って来る時は胸がキュンとなる」と照れ笑い。

 母親になって初めて理解できることも増えた。「自分の親に対して私たち3人兄弟をよくぞここまで育ててくれた!という感謝もそうですし、世の中のお母さんすべてが素晴らしいと思えて、お母さんという存在を称える気持ちしかないです。そんな感情を教えてくれた息子にも感謝」と心境の変化を実感した。

 女優業は実体験が活かされる職業ゆえに「その点ではお得」と笑いつつ「これまで想像で演じてきた母親の気持ちが、実際に母親になったことで理解できる。今後は自分のイメージにないような役柄に挑戦していきたいです。子沢山の肝っ玉母ちゃんもいいかも」。女優としても一人の女性としても、市川は新たなステップを踏み出している。(石井隼人)