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【大阪】急死した先輩に届け…履正社・安田がゴジラに並ぶ60号

7/15(土) 6:03配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権大阪大会 ▽1回戦 履正社9―0常翔啓光学園=7回コールド=(14日・花園)

【写真】最後の夏で「ゴジラ超え」を誓った履正社・安田

 センバツで準優勝した履正社のドラフト上位候補・安田尚憲(ひさのり)三塁手(3年)が、初戦の常翔啓光学園戦で右越え2ラン。高校通算60本塁打とし、憧れの松井秀喜さん(43)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=に並んだ。昨夏甲子園出場メンバーで、8日に水難事故で亡くなった福田観大(かんだい)さん(享年18)に勝利をささげた。

 悲願の甲子園Vへ、安田が最高のスタートを切った。7点リードで迎えた6回2死三塁。6球目を強振すると、打球は逆風を切り裂き右翼スタンドへ着弾した。「追い込まれてからのチェンジアップに対応できた。早く達成したかったので良かった」。中学から目標とする松井氏と肩を並べる2ランに充実感をにじませた。

 バックネット裏では6球団9人のスカウトが視察したが、第1打席から3連続で四球。6回まで一度もバットを振ることはなかった。スカウト陣が帰り支度を始めようとする最中に飛び出した一発に、オリックス・中川スカウトグループ長は「勝負しにきたら、きっちり仕留められる。最初の12人じゃないと厳しいでしょう」と改めて1位候補レベルの好素材と評価した。

 勝利をささげたい人がいた。大阪大会が開幕した8日、昨年のレギュラーメンバーで、関大に通っていた福田さんが兵庫・明石市の大蔵海岸海水浴場の沖合で溺れて亡くなった。ヤクルト・寺島成輝がエースだった昨夏、福田さんは「1番・中堅」で甲子園3試合に出場。不動のリードオフマンとして活躍した。

 安田にとって福田さんは、中学時代の所属チームからの先輩。2日に行われた現役部員とOBとの壮行試合でも「夏、頑張ってな」と声をかけられたばかりだった。12日に2、3年生部員で通夜に参列し、この日は甲子園出場時に作られた福田さんのネーム入りタオルを持って球場入りした。

 先輩が見守る空への惜別アーチに「活躍する姿を見せることが自分の役目」と安田は気丈に振る舞った。突然の悲しみを乗り越え、チームは2年連続の夏切符、その先の日本一を目指す。(種村 亮)

 ◆昨夏甲子園の履正社 寺島(現ヤクルト)がエースで、高川学園(山口)との1回戦、横浜との2回戦にいずれも5―1で勝利。常総学院(茨城)との3回戦で4―7で敗れた。福田さんは「1番・中堅」で全試合に出場。横浜・藤平(現楽天)から二塁打を放つなど、計11打数6安打2打点と打線を引っ張った。安田は12打数4安打1打点だった。

最終更新:7/15(土) 7:52
スポーツ報知

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