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(朝鮮日報日本語版) 【コラム】中朝関係は「血盟」なのか

7/16(日) 6:07配信

朝鮮日報日本語版

 「韓中首脳会談に同席していましたよね。その時、習近平・国家主席が中国と北朝鮮の関係を『血盟』と表現しましたか?」

 今月10日、国会外交統一委員会で与党「共に民主党」の朴炳錫(パク・ピョンソク)議員が外交部(省に相当、以下同じ)の康京和(カン・ギョンファ)長官に問いただした内容だ。6日に行われた韓中首脳会談で、中国の習近平・国家主席が「(中国は)北朝鮮と血盟の関係を結んできた。25年前に国交を結んだ韓国との関係にも多くの変化があったが、だからといって北朝鮮との関係が根本から変わったわけではない」と発言したそうだが、これを伝えたのは他ならぬ韓国大統領府だ。会談に同席していた大統領府の幹部が会談直後、韓国の記者団に語ったこれらの内容について、与党議員が疑問を呈したことに記者は大きな違和感を持った。

 康氏は「血盟という言葉を使ったのは確かだが、それは今が血盟という意味ではなく、(中国と北朝鮮が)伝統的に血盟だったという過去の関係性について語ったものと記憶している」と答弁した。しかしこれは大統領府関係者の説明とはニュアンスが異なる。朴氏は「この首脳会談から2日後の8日、来韓した中国共産党のある幹部に与野党の数人の議員と共に会い、1時間ほど対話を交わした」と明らかにした上で、その際この共産党幹部が「習主席が現在の中朝関係を血盟などと表現したことはない」と述べたと伝えた。その上で朴氏は康氏に「確認した上で明らかにしてほしい」と要請した。

 記者も一連の報道をしてきた者として、事実関係を改めて確認する必要を感じた。しかし取材の際「習主席の発言は少しあいまいだったが、会談の(韓国側)同席者に中国語に精通した人物がいなかったため、直ちに確認することはできなかった」という話も伝え聞いた。首脳会談で習主席が語った内容は中国側の通訳が韓国語で伝え、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が語った内容は韓国側の通訳が中国語で伝える。そのため大統領府は中国側の通訳が韓国語に訳した習主席の言葉を書き取り、それを記者団に伝えたとしている。ただしこの関係者は「誤訳や誤解が発生する可能性を完全には排除できない」とも付け加えた。韓国側の通訳もいたが、その立場や職務上の立場から、相手国の首脳の言葉について「どういう意味か」とその場で問い直すことなどできないという。大統領府は中国との関係を重視していると言いながら、首脳会談の席に中国語を正確に理解して記録し、直ちに必要な対応が取れるスタッフをなぜ置かなかったのだろうか。

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