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たった5分!誰でも手軽にスマホ広告できる時代へ 米ベンチャーが開発、日本でもサービス開始

7/14(金) 10:45配信

qBiz 西日本新聞経済電子版

■たった5分でバナー広告がつくれる新技術

 博多港国際ターミナルにクルーズ船が着岸する。下船した中国人観光客が、福岡の天気予報を調べるためにスマートフォンの天気予報アプリを立ち上げる。すると、その天気予報アプリの画面の下にあるバナーに、福岡の百貨店に新しくできたデューティフリーショップの広告が入っている。バナーを開くと、中国語表記で中国人観光客に人気の商品の情報が、値段とともにさまざまに紹介されている―。(ノンフィクションライター・三宅玲子)

 中国の上海や天津、青島などから週に10便近いクルーズ船が着岸する博多港国際ターミナル。クルーズ船に乗って福岡を訪れる中国人観光客は、年間85万人といわれる(福岡市港湾空港局2016年統計)。中国人観光客に向けた商機を求める物販やサービス業等の企業にとって、「クルーズ船での中国人観光客」という絞り込んだターゲットに、高い精度でのリーチが可能なオンライン広告を打つことができたら、高い広告効果が期待できる。

 位置情報をもとにスマートフォンに広告を配信する「ジオターゲティング」という機能を使えば、このように場所を限定したターゲットに向かってオンラインで広告を配信することは可能だ。だが、実際には、こうしたネット上の広告は、ある程度の広告出稿量が見込まれる規模の企業が広告代理店に発注しないと出稿できない。しかも、入稿から配信まで少なくとも1週間程度の時間がかかる。

 それが、いきなり簡便に、スピーディーに出稿できるようになるという。

 素材さえそろっていれば、広告代理店や広告を出稿する企業の担当者が、手元のコンピューターを使って自分でバナー広告を作成して配信できるサービスが発表されたのだ。開発者は、アメリカ・サンディエゴのITモバイルベンチャー・チョークデジタルだ。

 このサービスを使えば、バナー広告の出稿は驚くほど早く簡単に、しかも小さな予算からの出稿が可能だという。

 たとえば、福岡市内のレストランチェーンが、ある日のスペシャルメニューのランチキャンペーンを天神地区のF1層(20~34歳)の女性に限定して配信する場合。レストランチェーンの広告担当者は、その日の午前11時から14時までの3時間、ターゲットを所在が天神地区に確認されるF1層の女性に絞るなど、訴求したいキャンペーンの条件をまず決める。同時に、バナーにビジュアルとして表示される画像データを用意する。

 スマホ広告配信プラットフォームのサイトを立ち上げ、情報(配信概要)→予算→ターゲット→バナーデザイン→ランディングページという五つのステップを進み、最後にGOボタンを押せば完了である。所要時間はたったの5分だ。

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