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松くい虫被害アカマツ3本で確認/岩手・一戸で初

7/14(金) 11:32配信

デーリー東北新聞社

 岩手県は13日、一戸町小鳥谷の民有林で、松林を枯死させる松くい虫の被害がアカマツ3本で確認されたと発表した。同町での被害確認は初めてで、県は被害拡大を食い止めるために監視体制を強化する方針。2013年9月に続く岩手県北での発生に、県境で接する青森県南でも警戒を強めている。

 岩手県森林整備課によると、6月9日に二戸農林振興センターの職員がアカマツの枯死木を十数本発見。木片を採取し、県林業技術センター(矢巾町)で分析した結果、今月11日までに3本から松くい虫被害の原因となるマツノザイセンチュウが見つかった。

 県や一戸町、二戸地方森林組合は12日に現地調査を行い、松くい虫被害による枯死と判定。被害木は、町が速やかに駆除する予定。

 今回の発生場所は、昨年に被害が確認された八幡平市より約30キロ北上しており、発生原因は現時点では不明という。

 岩手県内での松くい虫被害は1979年に一関市で初めて確認され、その後は内陸部を中心に各地で発生。県北では、2013年に九戸村で確認されている。

 県は町や関係機関と連携し、被害木を早期発見するため、地域住民に枯れた木の情報提供を呼び掛けるとともに、被害対策の普及啓発に努める。

 一方、青森県内の林業関係者も成り行きを注視。県内ではこれまで日本海側で深浦町まで被害が北上しているが、太平洋側は確認されていない。

 4月開校の八戸市立西白山台小の建材にアカマツを供給するなど、ブランド化に向けた取り組みを進めている最中だけに、迫り来る危機に不安を隠せない。三八地方森林組合の桑原一夫組合長は「アカマツは地域の宝。現場にいるわれわれが意識を高く持ち、被害が拡大しないようにしたい」と語った。

デーリー東北新聞社