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オール奄美産黒糖焼酎を 龍郷町で加工米の稲刈り

7/14(金) 13:02配信

南海日日新聞

 黒糖焼酎の原料米育成に取り組む鹿児島県奄美大島龍郷町の秋名(あきな)・幾里(いくさと)両集落の地域おこし組織「秋幾(あきいく)農業創世(そうせい)塾」(龍宮省三(たつみや・しょうぞう)塾長、20人)は、同町秋名集落の田袋で今期の稲刈り作業に取り掛かっている。加工米は、奄美産原料にこだわって新商品を開発する島内の蔵元2社に原料として提供するために栽培。創生塾のメンバーらは強い日差しの下、地場産米も生かした「オール奄美産」の黒糖焼酎に思いをはせながら作業に汗を流している。

 創生塾は2016年12月、奄美大島酒造株式会社(有村成生(ありむら・なるお)社長)、渡酒造株式会社(渡慶彦(わたり・よしひこ)代表取締役)の2社と17年産焼酎用加工米の生産に向け、委託契約を締結した。

 育成品種はコシヒカリで、秋名集落にある85アールの休耕田で栽培。本年産は1650キロの生産を計画し、買い上げ価格はキロ単価400円に設定した。

 両集落は、島内各地で米作りが途絶えた現在も田園風景が広がる稲作地帯。加工米の田植え作業は、同塾のメンバーや両蔵元の社員らが参加して4月下旬に行われた。その後は天候に恵まれたこともあって順調に成育し、稲の高さは約90センチまで達した。田袋には豊かに実った金色の稲穂が風になびいている。

 刈り取りは今月12日にスタート。13日はメンバー10人が終日、機械や手刈りで収穫作業に追われた。龍宮塾長(67)は「(加工米としては)初の育成取り組みで、水まきやネズミ対策など手入れの苦労もあったが、順調に育ち安心している」と、ほっとした様子。「豊作といえる出来栄え。予定の1650キロをクリアできるのではないか」と明るい表情で話した。

 刈り取りは今月20日ごろまで続く見込み。その後、天日干しや脱穀、精米作業を経て8月初旬までには両蔵元に提供される。

奄美の南海日日新聞

最終更新:7/14(金) 13:02
南海日日新聞