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蓮舫代表の「二重国籍」問題。戸籍情報の公開で懸念される「差別の助長」とは

7/14(金) 11:31配信

BuzzFeed Japan

民進党の蓮舫代表は7月13日の記者会見で、いわゆる自身の「二重国籍」問題について、18日にも国籍に関する資料を公表するという考えを示した。戸籍公開を求める声が上がったことに加え、民進党側の一連の対応には、批判の声も上がっている。いったい、「出自を明かす」ことがはらんでいる問題とは何なのだろうか。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

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この問題をめぐっては、当初は「戸籍を公表する」との報道があったが、「謄本そのもの」ではなく「台湾籍を有していないことがわかる部分を伝える」という。蓮舫代表の発言はこうだ。

「一私人、公人ではなく、野党第1党の党首として、安倍総理に強く説明責任を求めている立場から、極めてレアなケースだが、戸籍そのものではなく、私自身がすでに台湾籍を有していないとわかる部分をお伝えする」

会見では、芝博一幹事長代理が「謄本だけの開示だけではなしに、申請の書類やパスポートを踏まえ、あらゆる限りの書類関係を用意させていただいている」と述べているが、資料については「整理中」と、いまだ調整が済んでいない。

専門家が指摘する3つの問題点

「これは、蓮舫さんひとりの問題ではありません。出自の問題というのは、極めてプライベートなものです。歴史的にも、部落などへの差別に利用されてきた経緯がある。出自に関する偏見や差別を助長することにつながる恐れがあります」

そうBuzzFeed Newsの取材に語るのは、ナショナリズムや多文化主義にくわしい関東学院大非常勤講師の明戸隆浩さん(社会学)だ。

明戸さんは3つの問題点をあげた。いったい、それぞれどういうことなのか。

1.ネット戦略として的外れ

「こういうときに資料を出せと言う側は、実際には何を出しても納得しない場合がほとんどです。残念ながら、資料の公開に効果はない」

「今回の問題について、蓮舫代表から今何かすべきことがあるとは思えない。今になって自分たちから話を持ち出すことに意味はありませんし、あるのは悪影響だけです」

明戸さんは資料を公表することが「自分からネットに話題を提供するような話」とも指摘した。

「ネット上ではいわゆる『在日認定』と言われる悪質な行為があります。政治家も含めて、ある程度目立っている人たちの中で、自分が気に入らない主張をしている人に対し、『日本人ではない』『在日である』と、レッテルを貼るのです」

「これはこの10年以上、2ちゃんねる以降のネット文化の一つとなっています。そういうレッテルにどう対峙するのかは、ネット戦略としてすごく重要。ネット上の反応がどう動くかをわかっていれば、今回のような対応をすることはなかったはずです」

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最終更新:7/14(金) 19:38
BuzzFeed Japan