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OKAMOTO’S「NO MORE MUSIC」の真意とは/インタビュー

7/14(金) 14:30配信

MusicVoice

 4人組ロックバンドのOKAMOTO’Sが8月2日に、通算7枚目となるオリジナルフルアルバム『NO MORE MUSIC』をリリースする。スタジオアルバムとしては前作『OPERA』から約2年振り。数多く作られた楽曲の中から、今作は昨年リリースされた「BROTHER」や「NEKO」を含む全10曲を収録。44分というサイズにも意図があると話す。米・ボストンで開催されたアニメフェス『Anime Boston』に出演した際おこなわれたNY(ニューヨーク)レコーディングの成果や、『NO MORE MUSIC』“もう音楽はいらない”という、意味深なタイトルに隠された意味、4人とっての音楽とは。

『10'S』を聴いた時の気持ちに一番近い

――『OPERA』から約2年振りのオリジナルアルバムとなりました。1月からコウキさんは曲作りをしていたとのことですが、昨年のツアー中から水面下で進めていた?

ショウ いえ、ツアーが終わった頃あたりからです。今年の夏を目掛けて制作していました。あと、前作『OPERA』との間隔を離したかったという理由もあります。こんなにアルバムリリースのスパンが空くのは初めてです。昨年は「BL-EP」を出したり、ライヴアルバム『LIVE』をリリースしたりと作品自体は色々と発表していましたが、スタジオアルバムとしては心機一転して『OPERA』とは完全に違う思考で作りました。

――今作が完成して手応えは?

レイジ 個人的には、今までで一番気に入っています。マスタリングが終わって、家できちんと聴いたりしたのは初めてかなというくらい。

――今までは制作過程で何度も聴くため、でき上がって改めて聴くことは少なかった?

レイジ そうですね。完成する手前の段階からたくさん聴くので、今までは完成してから何度も聴き直したりはしなかったです。今作は完成後も改めて聴きました。

――完成後に改めて聴いて、新たな発見などはありますか?

レイジ 発見といいますか、きちんと狙い通りの作品になったなと思いました。

――狙いというのは?

レイジ 曲間など細かいところです。マスタリングスタジオだとそれを客観的に考えられないというか…。いざ曲間を決める作業に入ると、そればかり意識してしまいがちで、日常で聴いたときに「どれくらいの長さに感じるか」というところを先読みして決めないといけないので。

――制作側ならではですね。コウキさんは?

コウキ けっこう売れるのではないか、という期待を持っています(笑)。自信作です! アルバム全体として本当に気に入っていて、僕も何回も聴き直しています。『OPERA』も聴き直してはいましたが、フェチっぽい印象がやはり強くて、ここでガラっと変われたと思いました。今っぽい感じが出せたというか。「OKAMOTO'Sはまた変わったな」と思います。

――確かにかなり変わったという印象がありました。

ハマ 今まで変わろうとしてトライした作品もいくつかあったのですが、思ったより受け取り手側には「変わったという印象がない」ということが、わりと続いてしまっていて。そういう意味では、こちらが意図しているような成功はしていなかった。今作では、過去の作品と比べると「変わったね」という印象が一番伝わる仕上がりになっていると思います。

――難しいところですね。『OPERA』も『BL-EP』のときも、個人的には変わったという印象がありまして、さらに1stアルバム『10'S』を聴き直したら現在と全然違うなと。

ショウ もうバンドとしてジャンルが違いますよね。

――以前のインタビューで初期の3部作あたりでは“パワー型”だったと言っていましたが、若さの勢いというかそういったものが強く出ていましたね。ちなみに今作は“何型”?

ハマ “夜型”じゃない?

コウキ “ネットリ型”かな? 温度が低い感じかもしれないです。

――ショウさんは手応えはどうですか?

ショウ 『10'S』を聴いた時の気持ちに一番近いです。音楽のタイプはもちろん変わりましたが、意図して一番何も考えないようにして作ったアルバムかもしれない。『OPERA』の様に物語やコンセプトに沿う場合は、誰かしらが骨組みを考えなければいけないじゃないですか。その提案などを俺がしていたので、のめり込みすぎて変な思い入れがものすごく入ってしまっていて。

そのときはそういうものが作りたかったので、それはそれでよかったのですが。次のアルバムでは真逆のことがしたいと思ったときに、なるべく「俺の個人的な音への嗜好」ではなくて、より4人で決めているという感じで作れたらいいなと思いました。

 あざとくヒットを狙うような感じではなく、純粋に「カッコいいね」と思えることを共有して直感的に制作に向き合っている感じが、『10'S』を作っているときに似ているなと思いました。今の経験値で1stアルバムを作ったという感じです。

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最終更新:7/14(金) 14:30
MusicVoice