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八戸工大一高も「モデルロケット」打ち上げOK!

7/14(金) 14:00配信

デーリー東北新聞社

 超小型模擬人工衛星製作指導の資格を持つ八戸工大一高工業科の上野毅稔(たけとし)科長が、「モデルロケット」の打ち上げに必要なライセンスを与えられる資格を取得した。青森県内の教員では初。生徒に専門知識を伝えることで、より実践的な指導が可能となり、学校が取り組んでいる「宇宙教育」の前進が期待される。上野科長は「多くの生徒が航空宇宙に興味を持つきっかけをつくりたい」と意気込んでいる。

 上野科長は昨年から模擬人工衛星の開発に取り組んでいるが、ドローンなどによる打ち上げはコストがかさみ、実際に上空へ飛ばして運用する手段がなかった。

 そこで考案したのが紙製のモデルロケット。1体の製作費用が約千円と比較的安価で組み立ても容易。上空約70メートルまで飛行するため、衛星を利用して位置情報の把握や気温、気圧の観測も可能だ。

 紙製ロケットは重さ約100グラムと軽量。ただ、発射の際に火薬を使用し、時速180キロにまで達することから、打ち上げには危険が伴う。安全な運用には、NPO法人「日本モデルロケット協会」の第4級ライセンスが必要だ。

 既にライセンスを持っていた上野科長は4月中旬、埼玉県で開かれた協会の講習会を受講。同僚の教諭や生徒らにも4級を与えられる「指導講師ライセンス」を取得した。

 6月29日には、八戸工業大のグラウンドで、いずれも工大一高2年の橋本沙弥佳さん(17)と外崎竜馬さん(17)が、上野科長の見守る中、衛星を積んだロケットの打ち上げに成功。無事に4級を取得した。

 橋本さんは「資格を取得できたので、宇宙について学ぶための活動に生かしたい」と笑顔。外崎さんは「衛星の回収がうまくいかなかったので、次はやり方を見直したい」と意欲を示した。

 現在、ロケット製作は授業に含まれておらず、当面は休日などを利用して上野科長が生徒に指導する方針。将来的には授業内での製作も目指す。多くの生徒にPRするため、9月の体育祭などでの打ち上げも検討している。

 「モデルロケットを生徒たちが打ち上げられるようになり、模擬衛星の運用が実用的な段階になった」と上野科長。「生徒たちにとって、宇宙に関わる研究開発などを目指すきっかけになればうれしい」と今後の指導に意欲を見せた。

デーリー東北新聞社