ここから本文です

自動運転トラクター実演 被災地営農後押し 、南相馬で南東北クボタ

7/14(金) 12:31配信

福島民友新聞

 東日本大震災の津波被災地や東京電力福島第1原発事故の避難区域などでの営農再開に向け、農機具販売などを手掛ける南東北クボタ(宮城県名取市)は13日、南相馬市原町区で、クボタが開発した自動運転トラクターの実演会を開いた。

 トラクターは衛星利用測位システム(GPS)を利用し、無人で農地を耕すことが可能。農家からは深刻化する被災地農業の人手不足の解消へ期待の声も聞かれた。

 トラクターは6月に試験販売が始まった「アグリロボトラクタ」で、農業者向けに農地で実演するのは全国で初めてという。ロボット技術を活用したまちづくりに積極的に取り組む南相馬市が会場に選ばれた。

 クボタによると、自動運転トラクターの価格は一般的なこれまでのトラクターと比べて約2倍の約1100万円。GPSなどで農地の広さや形状を認識して自動で耕すため、作業の効率化と生産者の省力化につながるという。普及に向けては、低価格化と高齢者などを想定した操作の簡易化などが課題に挙げられるとしている。

 実演会には約500人が参加した。自動運転トラクターが農地約1ヘクタールを耕す様子のほか、農業用の小型無人機(ドローン)による農薬散布の実演なども行われた。

 同市原町区上渋佐の農地約70ヘクタールで、飼料米や大豆などを栽培する南相グリーンファームの佐藤重久社長(70)は「高齢農家にとっては機能が難しく扱いきれないのでは」とした一方、「自動運転のトラクターは間違いなく生産者の負担軽減となり、営農再開を後押しする。最新技術の導入も若者が農業に興味を持つきっかけになる」と話した。

福島民友新聞

最終更新:7/14(金) 12:31
福島民友新聞