ここから本文です

人種差別撤廃は条例で 日立裁判元原告、川崎市に要望

7/14(金) 19:18配信

カナロコ by 神奈川新聞

 かつて「日立就職差別裁判」で差別に立ち向かった元原告の朴(パク)鐘碩(チョンソク)さん(65)=横浜市戸塚区=が13日、ヘイトスピーチを規制する人種差別撤廃条例の制定を求める申し入れを川崎市に行った。

 市はヘイトスピーチが行われる恐れがある場合、公的施設の使用を不許可にするガイドラインを今秋に策定する予定で、人権擁護条例制定に向けた作業も進めている。

 こうした動きに合わせ、朴さんは在日コリアン3人の連名による福田紀彦市長宛ての公開書簡を提出。人種差別撤廃条約に基づき、国籍、性別、障害などを理由にしたあらゆる差別を許さない条例の検討を求めた。

 朴さんは1970年、18歳の時に日立製作所の採用試験に合格。履歴書に日本名を記入し、合格後に韓国籍であることを告げると、「うそをついた」と採用を取り消された。同年12月に横浜地裁に提訴し、3年半後に勝訴。22歳で入社し、定年まで勤め上げた。

 朴さんは自らの経験も踏まえて「条例の制定と合わせ、地方自治体の制度化された差別の問題も見つめ直すべき」とし、条例制定に合わせ市職員の採用や任用を制限している国籍条項の完全撤廃も求めた。