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大相撲と日本刀、ゆかりの展覧会が大阪で

7/14(金) 7:00配信

Lmaga.jp

女性を中心に新たなブームが起きている大相撲と日本刀。その両方にアプローチする展覧会『大相撲と日本刀』が、8月28日まで「大阪歴史博物館」(大阪市中央区)でおこなわれています。

【写真】横綱。左より、第六十九代横綱・白鵬翔、第七十代横綱・日馬富士公平、第七十一代横綱・鶴竜力三郎が使用。綱の結び方に違いがあり、白鵬と日馬富士は不知火型で、鶴竜は雲龍型/大阪歴史博物館、8月28日まで

露払いと太刀持ちを従えて、化粧回しと純白の綱(横綱)を締めた横綱が土俵入り。日本人なら誰もが知るこの光景を見ても、大相撲と日本刀に関係があるのは明らか。「江戸時代には、横綱をはじめとする強豪力士は大名のお抱えとなり、帯刀を許されました。当時の錦絵にも、帯刀姿の力士を描いたものがあります」と学芸員の飯田直樹さん。「歴代の横綱たちが土俵入りに使用した太刀には、当時の名立たる刀匠が製作したものもあります。このように大相撲における日本刀は、力士の地位や権威を示す象徴として存在してきました」。

本展では、江戸時代から現代まで、歴代の名横綱が所持した太刀が展示されています(前期は、雷電、双葉山、大鵬、千代の富士など。後期は、稲妻、北の湖、武蔵丸、大乃国、白鵬など)。また、化粧回しや横綱、相撲絵などの資料も展示され、相撲ファン、刀剣ファンが共に満足できる内容に仕上がっています。

そして、もうひとつ見逃せないのが、大阪相撲に関する資料です。大阪では江戸時代から大正時代まで、堀江や難波などで相撲興行が盛んにおこなわれました。本展では大阪相撲に関する資料が多数展示されており、その姿を具体的に知ることができます。横綱のルーツは上方の強豪力士が締めていた白黒の綱だった、横綱の代数(誰が第何代横綱か)を決めたのは大阪相撲出身の人物・陣幕久五郎だったなど、マニアックな情報がたくさんあるのも本展の魅力です。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:7/14(金) 17:04
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