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稀勢の里休場、満身創痍「完治を」 県内、いたわる声相次ぐ

7/15(土) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

「休んで完治を」「万全の体で戻ってきて」-。大相撲名古屋場所で14日、横綱稀勢の里関が2場所連続3度目の休場となり、満身創痍(そうい)の横綱に、地元の牛久市や龍ケ崎市などの県内関係者からはいたわる声が相次いだ。


武双山(現藤島親方)の父で県相撲連盟顧問の尾曽正人さんは「横綱の責任感から出場したのだろうが、先場所も今場所も休み、秋場所まで我慢すれば良かった」と指摘。「完全に治せば、まだまだ大丈夫」と話した。

郷土後援会の関正夫会長は「先場所は最初から休むのが正しかったかもしれない。しかし、長年苦労して30歳で横綱になった稀勢の里関の心は我慢強く、自分の姿を見せたかったのだろう。本人は悔しいだろうが、完全に治してほしい」と語った。

地元の牛久市では、稀勢の里郷土後援会長代理の根本洋治牛久市長が「横綱として土俵に立とうとする責任感を痛いほど感じる。ファンの一番の望みは、万全の状態で長く相撲を取り続けてくれること。今は治療に専念を」と願った。

稀勢の里関が中学まで通った龍ケ崎市でも残念がる声が相次いだ。

横綱昇進を祝い、通常の3倍量の「横綱コロッケ」を販売する龍ケ崎市の高橋肉店の飯島進代表(46)は「遠方からも買いに来る方もいて、稀勢の里関は本当に愛されている。ファンの期待に応えるためにも、万全の体になって土俵に戻ってきてほしい」と期待。

稀勢の里関が小学生時、わんぱく相撲全国大会の都内会場まで引率した稲敷市議会の高野貴世志議長(59)は「けがとは無縁だった」と振り返り、2場所連続の休場に驚く。「当時、自分より大きな相手も負かしていた。体を治し、すさまじい強さをまた見せてほしい」と望んだ。

龍ケ崎市の中山一生市長は「市民は大横綱になる道のりを楽しみにしている。そのためにも、けがを完治させてほしい」とエールを送った。

土浦市役所1階に設けられたパブリックビューイング(PV)では、休場と不戦敗が伝えられると、ファンからため息が漏れた。

PVは土浦市出身で新大関の高安関を応援しようと市が大型スクリーンを設置した。同市蓮河原新町の菅谷定さん(74)は「高安関の兄弟子で、休場はとても残念だが、横綱になったばかり。まだ先もある」と話し、2人そろっての活躍を願った。 (岡田恭平、綿引正雄、鹿嶋栄寿)

茨城新聞社