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劉氏追悼、中国SNSで拡大 情報統制下「良心死んだ」

7/15(土) 1:02配信

朝日新聞デジタル

 ノーベル平和賞受賞者で中国の著名人権活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏(61)の死去が発表された直後の13日夜から14日にかけて、当局の厳しい情報統制にもかかわらず、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で「中国の良心が死んだ」などと劉氏を追悼する動きも広がった。一方、中国外務省報道官は14日、劉氏の処遇について各国から相次ぐ批判に「強烈な不満と、断固たる反対を表明した」と述べた。

 中国外務省の耿爽副報道局長は14日の定例会見で、劉氏夫妻が希望していた出国を認めなかったことなどへの批判を踏まえ、「劉氏は中国の法律を犯した犯罪者だ」と強調。米国などを念頭に「関係各国の態度表明は中国の司法主権と内政への干渉だ。我々は厳正な申し入れを提起した」と強く反発した。

 また、妻の劉霞(リウシア)氏(56)が劉氏のノーベル賞の証書などを代理で受け取るために出国できるかとの質問には「ノーベル平和賞は民族の調和や和睦などに努力した人に授けられるべきだ。劉氏は犯罪者であり、趣旨と食い違っている。このような人物に授与することは同賞に対する冒瀆(ぼうとく)だ」と述べた。

 一方、劉氏の家族に近い支援者によると、中国当局は劉氏が死去した13日夜に「すぐに火葬し遺灰を海にまく」ことに同意するよう家族に求めた。だが、家族は「遺骨と遺灰は返してほしい。私たちの権利だ」と拒否したという。当局は劉氏の墓がつくられれば支援者らが集まり、政府批判につながることを警戒しているとみられる。

朝日新聞社