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静岡県内二茶、売り手市場 引き合い強く高値推移

7/15(土) 7:55配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 2017年の県内二番茶の生産がおおむね終了した。品薄感から売り手市場になり相場は前年より1~2割高で推移したが、14、15年の相場安で後退した生産意欲の回復につながるかは不透明だ。

 二番茶は一番茶とのブレンドやドリンク、紅茶原料などに使われる。今年の取引は需給逼迫(ひっぱく)の中で6月上旬に始まった。飲料関連業者を中心に茶商の在庫も少なく、買い手に焦りがみられた。県茶業青年団の調査では、繰り越し在庫率は前年比10ポイント減の14・4%と過去6年で最低だった。

 生産者から委託を受け、茶を茶商に販売するあっせん業者は「飲料業者からの注文分を確保するので精いっぱいだった」と振り返る。茶商と売り手の厳しい価格交渉はほとんどなく、買い手の関心は「どれだけの数量を販売してもらえるか」に終始した。静岡茶市場(静岡市葵区)の県内産二番茶の平均単価は794円(13日まで)と前年同期の2割高で、リーマン・ショック前の水準にまで回復した。

 二番茶の生産量は県全体では前年並みか、やや上回ったとみられる。ただ、生産を始める時期が早い地域は、生育不振で芽が伸びないうちに摘み取らざるを得なく、生産量は減少した。農家の高齢化が著しい中山間地は、重労働の割にもうけが少ないとして二番茶の生産を見送ったり、摘み取る茶園を減らしたりする傾向に歯止めがかからなかった。

 一方、芽が大きくなるまで摘み取り時期を遅らせた大型工場は、前年の生産量を上回った。各工場の生産量の前年比は、おおよそ70%から110%まで幅があったとみられる。

静岡新聞社