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<台湾>戒厳令解除30年 独裁体制から民主主義へ/下

7/15(土) 19:50配信

中央社フォーカス台湾

(台北 15日 中央社)台湾は15日、38年間続いた戒厳令(1949~87年)が解除されてから30周年を迎えた。歴史的な節目となるこの日に、戒厳令時代の幕開けからその終結、今日までの民主化の歩みを振り返る。

▽戒厳令解除直後

1988年1月1日 新聞の新規発行などを制限する「報禁」を解除。

1988年1月13日 蒋経国総統死去。李登輝副総統が総統に就任し、台湾の民主化が加速する。

▽社会運動が活発化

1988年5月20日 政府が農産物の輸入拡大方針を決定したのを受け、影響を懸念した生産農家らによる千人規模のデモが発生、警察と衝突して、100人以上が逮捕された。

1989年8月26日 不動産価格の高騰によりマイホーム購入に支障をきたしたとして市民ら約1万人が、台北市内の一等地周辺に野宿した。

▽鄭南榕氏の焼身自殺

1989年、台湾独立を主張する鄭南榕氏は反乱罪に問われ、出廷を求められたがこれを拒否、完全な言論の自由を訴えて4月7日に焼身自殺を図り、台湾社会に大きな衝撃を与えた。

▽野百合学生運動

1990年3月16~22日にわたり、約6000人の学生が中正紀念堂(台北市)敷地内で座り込みを行った。学生たちは、終戦直後の設立から改選されることがなく、「万年国会」とも揶揄された国民大会の解散や国是会議の召集などを求めた。当時の李登輝総統は学生側の要求を受け入れて国是会議を開き、1991年には憲法の本文を凍結した「動員戡乱時期臨時条款」を廃止、万年国会の改革に着手した。

▽民主主義の発達

1992年 第2次改憲で総統の任期が6年から4年に短縮。

1994年 第3次改憲で総統の直接選挙制を導入。

1996年 初めての総統直接選挙実施。

1998年 中華民国の実効支配地とほぼ重なる台湾省を形骸化。

2000年 第6次改憲で国民大会を形骸化。同年行われた総統選挙では、民進党の陳水扁氏が当選し、初めての政権交代が実現した。

2008年 国民党の馬英九氏が総統選挙に勝利。2度目の政権交代。

2016年 民進党の蔡英文氏が総統選挙に勝利。3度目の政権交代。

(編集:塚越西穂)