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【独占インタビュー】「Deus Ex」を制作する上で、ウォーレン・スペクターがいかに「Thief」から刺激を受けたか

7/15(土) 14:07配信

IGN JAPAN

「Deus Ex」を制作する上で、「Thief」は欠かせない存在だった。「Deus Ex」のディレクター兼プロデューサーのウォーレン・スペクターは、彼が愛するアクションRPGの世界が、いかにLooking Glass Studiosが手掛けた一人称ステルスゲームからインスパイアされているかについて、IGNに語ってくれた。
「あの(「Thief」の)チームは、他のあらゆるものを脇に置いてまで、『ステルス』という要素に頑なにフォーカスしていました」と、スペクターはIGN USのインタビュー番組「IGN Unfiltered」で話した。「『Deus Ex』がいまここに存在している理由は、あの頑固っぷり――『Thief』チームの、良い意味での頑固さによるものが非常に大きいのです」

スペクターによれば、「Thief」のチームが完全なステルスゲームを作ることに専念していたことを見て、「Deus Ex」を開発するに至ったのだという。「『Deus Ex』に関してはたくさんの物語がありますが、中でも私を最も焚きつけたのは、『Thief』の初期バージョンをプレイしていたときに、私が警備員の目をかい潜れるだけのこそ泥としての才能がないと気付いた瞬間です」と同氏は語った。
そのとき、スペクターはチームの元へ駆け寄り、「プレイヤーキャラクターをもっと強くしてほしい」と頼み込んだ。コソコソと忍び足で泥棒をするのではなく、道中の敵をなぎ倒そうとしたのだが、断られた。スペクター曰く、彼らは「お断りします。戦闘できるようにしてしまうと、誰もがそちらを選ぶようになるでしょう。こそ泥として敵をかい潜るプレイヤーはいなくなります」と答えたそうだ。同氏はこの返答について、「それは間違っている。ときには派手に戦ったり、ときにはコソコソ忍び込んだりするゲームを作ることは、できるはずだ」と確信したのだという。
このように考えたスペクターは、彼らが間違っていることを証明するために、「Deus Ex」の開発に着手した。「不可能ではないことを必ず証明すると、当時、心の中で誓ったのです」と同氏は付け加えた。「それを実現するために、新たなチームを立ち上げました。そしてこれが、『Deus Ex』がいま存在している理由の1つです――私が愛する、『Thief』を創り上げた天才チームへのフラストレーションのおかげなのです」

「Thief」シリーズの1作目である「Thief: The Dark Project」は、1998年の暮れにリリースされた。後を追う形で、2000年に「Deus Ex」が登場。同年に発売された続編の「Thief II: The Metal Age」は、IGN本家の「史上最高の100本のゲーム」にランクインしている。

Alex Osborn

最終更新:7/15(土) 14:07
IGN JAPAN