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用宗に交流のモスクを 静岡ムスリム協会、港近接地取得

7/15(土) 7:35配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡市で活動する静岡ムスリム協会がモスクなどの建設のため、同市駿河区の用宗港の近接地に約1100平方メートルの土地を購入し、地元と相互理解を深めながら実現を目指している。同協会は町内会幹部への説明を終えていて、異文化交流の拠点としての活用も視野に入れる。

 「美しい富士山と海が見える静岡らしい場所を探していた。ここは最適な場所」

 同協会のアサディヤスィン代表(38)と妻のアサディみわ事務局長(42)は声をそろえる。集団礼拝を行うモスク以外にも、子供向け遊具や図書館、ムスリム向けのハラル食の厨房(ちゅうぼう)を設け、「イスラム文化センター」として敷地内を一体整備する。

 地元の広野町内会(約5千人)の杉山貴勇会長によると、町内会幹部は受け入れているという。杉山会長は「津波避難タワーになるような施設整備もお願いした。子供たちの異文化体験にも役立つ」と歓迎する。今後、回覧板で全住民に周知する方針という。

 同協会は2013年5月以降、同市葵区の中心部にあるビルの一室(80平方メートル)をモスクとして利用してきたが、県内全域から利用者が訪れるようになり、手狭になった。

 土地購入費はこれまでに国内外から集まった寄付金で全額を賄った。整備費にも寄付金を充てる予定で、20年の東京五輪までには完成させる計画という。

 県内には浜松市と富士市にモスクがあり、今回建設が実現すれば3カ所目になる。県内には推計3300人のムスリムがいる。

 みわさんは「積極的に地域の夏祭りや文化祭にも参加して、地域と交流したい。ムスリムだけの施設ではなく、日本人が異文化体験できる観光施設としての機能も目指したい」と話している。



 <メモ>静岡ムスリム協会 県内各地で地域ごとばらばらに生活していたムスリム同士の交流を手助けしようと2010年5月から活動している団体。発足当初からモスクの建設プロジェクト「静岡マスジドプロジェクト」を推進する。当初は数十人だった中心的メンバーは現在、数百人にまで膨らんでいる。アサディヤスィン代表は北アフリカのモロッコ出身。

静岡新聞社