ここから本文です

AKB総監督・横山由依、後輩の“結婚宣言”「いい未来につなげてほしい」 ファンの支え感じた総選挙

7/15(土) 16:56配信

夕刊フジ

 ハチミツが並ぶ店内に入り「ここは何屋さんですか?」。国民的アイドル「AKB48」グループの総合プロデューサー、秋元康氏も思わず「ハチミツ屋だろ」とツッコんだという関西テレビ「横山由依がはんなり巡る 京都いろどり日記」は前身の番組も含め、5周年を迎えた。関西ローカルだが、ネット配信でも楽しめる。

 「アットホームな現場を作り出してくれるスタッフさんのおかげで、楽しく続けられた。AKBでは総監督として、自分の気持ちを素直に話す機会は少ないけど、素の自分が出せるロケがすごく楽しみで、癒やしの時間。次は10年を目標に、京都の魅力をお伝えし、長く愛される番組にしたいですね」

 月1回の放送だが、両親だけでなく、ファンもロケ地を巡る隠れた人気番組。名所から穴場といった寺社仏閣や飲食店で出会う人々との会話も楽しみのひとつで、京都府伊根町の酒蔵「向井酒造」で父の後を継いだ女性杜氏に心を動かされたという。

 「男性の先輩が多く、批判もある中で、女性杜氏ならではの視点で造ったピンク色のお酒が蔵を代表するお酒になったそうです。私は2代目総監督として、初代の高橋みなみさんに比べられることも多く、自分でも至らないことはわかっています。でも、伝統を守りつつ、新しいことに挑戦し、自分らしくどれだけできるかが大事なんだと感じ、AKBの活動にも生かそうと考えるようになりました」

 小学4年のとき、歌手、CHEMISTRYのコンサートに感動し芸能界を目指したが、AKB、SKEのオーディションに落選。高校2年の秋、母と「最後のチャンス」と決めたAKBの9期生オーディションで夢をつかんだ努力家は、15年に「カリスマだった」という高橋みなみから総監督を引き継いだ。

 「私は今、目立ったことがなかなかできていないかな。それでも変わっていくメンバーや時代の中でも、AKBを愛していることとか、変わらないものをメンバーと共有し進んでいきたい。今すぐに結果を出そうとかではなく、5年、10年後につながるように、ゼロから作っている感じです」

 6月の総選挙では「めちゃくちゃうれしかった」という8回目で初の7位を獲得した。

 「最初は圏外。その後も順位が上がったり、下がったりする中で、選抜にいていいのかな、総監督でいいのかなと思うこともあったけど、こういう形でファンの方が後押ししてくれる。自分も甘えてばかりいられない」

 それでも300人超のメンバーをまとめるのは一苦労。総選挙では「知らなかった」というメンバーからの結婚宣言など「昔にはなかった難しさも出てきたかな」と苦笑いを浮かべる一方、後輩たちの頼もしい成長も感じた。

 「結婚自体はおめでたいことなので祝福したい。本人から活動をまっとうすると聞いたので、いい未来につなげてほしいし、それに対して、ガツンと言った後輩のスピーチは、事前に考えていたこれまでとは違い、その場で感じたことを言葉にしたと思う。ほかのメンバーも含め、素直な気持ちが聞けた総選挙。表だっては見えにくいかもしれないけど、空気感は良い方向に向き始めています」

 相次ぐ卒業も「ファンを不安にさせてしまっているけど、その子たちがいたのもAKBの歴史で、変わりゆくものを見守ってもらえるのがAKBの良さ」と独自の視点を持つ。もっとも本人は卒業を「1回も考えたことがない」と笑う。

 「総選挙でステージに上がれないメンバーを見て、みんなと東京ドームに立ちたいと思ったし、自分を含めAKBのメンバーをもっと知ってもらいたい。最近思うのは、先輩たちがいるから、昔のAKBが好きだった方も応援してくれる。先輩たちがいる間に、昔からのAKBの良さを残せるよう、自分たちはしていかないといけない」

 「表に出さないのが私のダメなところ」というが、指原莉乃や山本彩ら各グループの主要メンバーや秋元氏、劇場支配人らとの話し合い、メンバーには今後の活動への意見を求めた。

 「劇場や握手会といった伝統を守りつつ、曖昧になりかけているルールや目標を作っていこうと。メンバーからの意見をまとめ、決めていけたら、もっと一つになれると思っています」

 総監督として強い責任感をみせるが、個人の目標の話題になると、ふと表情が緩んだ。

 「AKBに捧げる、守るだけじゃなく、一歩抜け出した挑戦もしたい。AKBでいろんな活動をやらせてもらった中で楽しいと思った演技。昔から大好きな歌やナレーション、着物や浴衣が大好きなので関われる仕事もいいな~」

 伝統と革新。その先に、いろどり豊かな未来が広がっている。(ペン・田中一毅 カメラ・寺口純平)

 ■横山由依(よこやま・ゆい) 1992年12月8日生まれ、24歳。京都府出身。2009年にAKB48の9期生オーディションに合格し、10年から正規メンバーとして活動。15年12月にAKB48グループの総監督に就任、チームAのキャプテンも務める。

 19日放送(深夜1時55分)の「いろどり日記」では、京都の夏の風物詩「床」が楽しめるチョコレート専門店「サロン・ド・ロワイヤル」などを浴衣で巡る。「前回の放送から口癖の『スゴイ』に禁止令が出ていたんですが、新発見の連続で思わず言ってしまった」とはにかんだ。

 9月13日に、横山の貴重な休みに密着した特典映像なども収めた「京都いろどり日記第1巻『京都の名所 見とくれやす編』」をブルーレイとDVDで発売。関西テレビの動画配信サービス「カンテレドーガ」で見逃し配信中(有料)。

最終更新:7/15(土) 17:23
夕刊フジ