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「おかんじゃけ」後世に 縁起物、製作大詰め 静岡・葵区

7/15(土) 8:15配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡市葵区羽鳥の洞慶院(丹羽義裕住職)の開山忌大祭(19、20日)に合わせて、毎年新竹で作られる郷土玩具「おかんじゃけ」の製作が大詰めを迎えている。

 おかんじゃけは伐採した真竹を2節に切り、片方の切り口を金づちでたたきつぶして繊維を広げ、赤や黄、紫色に染め上げる。羽鳥地区の造園業石上雅敏さん(64)は昔ながらのおもちゃを子どもたちに知ってもらおうと、数年前から大祭の福引大会の景品としておかんじゃけを作り始めた。「河原に生えている竹を石でたたいて作った」(石上さん)幼少期の記憶を頼りに、仕事の合間を縫って自宅の軒先で作業を進める。「大人になって古里を思い出すきっかけになれば」と思いを込める。

 洞慶院や市文化財課によると、おかんじゃけはかつて県内各地に存在し、昭和初期ごろまで男の子は合戦ごっこで采配にしたり、女の子は髪結いのまね事をしたりして遊んだという。由来や年代は定かではないが、羽鳥地区では同寺の大祭に持ち込まれるようになり、現在は数人の檀家(だんか)が手作りして販売。縁起物として参詣者の人気を集めている。

静岡新聞社