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世界に挑むセレッソ大阪…山下達也、セビージャ戦へ意気込み「チャレンジャーとして全力でぶつかりたい」

7/15(土) 19:15配信

GOAL

セレッソ大阪の最終ラインを長く支え続けてきた山下達也は今、明治安田生命J1リーグで首位を走るチームを後方からどのように見ているのか。

これまで歴史的に勝負弱さを露呈してきたチームがリーグ屈指とされるほどの堅守を手に入れ、しっかりと勝ち切れるようになった。それこそが彼の感じるチームの成長に他ならない。

果たしてピッチ内にはいかなる変化があったのだろうか。そしてユン・ジョンファン監督からチームに、そして選手個々に強く求められていることとは――。

ディフェンスリーダーが語る好調の要因、そして中断期間に迎えるセビージャとの対戦で楽しみにしていることを探った。

――チームは非常に好調をキープしています。近年、最終ラインを支えてきた山下選手から見て、今シーズンの前半戦で結果を出せている最大の要因はどこにあると見ていますか?

一番はやっぱり山村(和也)の前線での働きが大きいと思いますね。それでチームがしっかりと機能しているので。前でボールを失わないことで相手にチャンスを作られることが少なくなっているし、攻撃の回数も増えていますから。試合終盤に勝っていれば山村を最終ラインに入れて守備を固め、劣勢ならパワープレーで前線にポジションチェンジしてシステム変更できる。選手交代なしで戦術の幅が広がっているという部分でも、彼の存在がチームをうまく回していると思います。

――昨シーズンまでと比べて、チームとして変わった部分はどう感じていますか?

あくまでデータの話ではありますけど、今シーズンは相手より走らなくて勝った試合がほとんどないらしいんですよ。そういうところから振り返ってみると、みんなが周りを信じて走っている感じですね。そこにちゃんとボールが出てくるし、そのままゴールを決めてしまうパターンも結構あります。あとは戦い方かな。さっきも話したとおり山村を最終ラインに下げて3バックにすることで勝ち切ることができているし、そこで逆にそこから僕たちのカウンターが決まったりもする。もちろん相手がシュートを外してくれたり、運に助けられている部分もありますけど、チーム全体がうまく機能しているとは思います。

――山下選手も走る部分をフォーカスしていましたが、やはりユン・ジョンファン監督のスタイルが注入されたことで、昨シーズン以前よりタフなチームになっているように思います。

みんながどう感じているかは分からないですけど、そこをしっかりやらないと監督はすごく怖い。試合中も強く求められますから。特にサイドバックが一番言われているのは、タイミング良く攻め上がること。ポジショニングやタイミングに関しては本当に厳しいし、「むやみに上がらないように」とはすごく言われています。みんなが効率もタイミングも良い動きを意識するように求められることで、チームとして90分間走り切れているんじゃないかと思います。

――守備の安定も好調の大きな要因です。今シーズンはボランチよりも前でボールを奪ってくれたり、最終ラインに来たときもプレーしやすい状況を作ってくれているように感じます。

ボランチを含めたセンターライン……トップ下の山村とかFWの(杉本)健勇もそうですけど、縦のラインで崩されないようにしようと常に話しています。前線の選手も後ろの話をすごく聞いてくれるし、僕たちも攻撃陣の意見をしっかり理解しようとしています。チーム全体としてもポジティブな声掛けがすごくできているので、そういった試合中のコミュニケーションがいい方向に出ているのは確かですね。あとはボランチが二人ともしっかりとボールを奪い切れる選手なので、そこはすごく助かっていますし、隣にいるマテイ・ヨニッチとGKの(キム)ジンヒョンがすごく屈強なファイターなのも頼りになります。今は周りに助けられることが多いので、自分ももっと頑張らなあかんと思いますね。

――今回の中断期間には、StubHubワールドマッチ2017でセビージャと対戦します。チームが非常に好調な状況で、この試合にどんなテーマを掲げて臨もうと考えていますか?

チームとしてはもちろんですが、僕は個人としても、彼らに対してどこまでやれるかを感じたいと思っています。レベルの高い選手たちと90分間戦って、それを肌で感じられることは、今後の自分のサッカー人生にすごくプラスになると思うんです。2013年のマンチェスター・ユナイテッド戦でも相手に普段味わえないようなスピードがありました。「そこからそんなにスピード出せるんや」って思うような選手がいましたから。そういう選手に対してどれだけできるか。そこを楽しみたいです。ちょっとでもコースを開けたら絶対にすごいシュートを打ってくる。そのイメージを頭に叩き込めばJリーグで戦うための糧にできると思うので、とにかく思い切ってチャレンジしたいです。

――初対面の選手への対応で気にかけていることはありますか?

そこはやっぱり最初の印象付けが大事ですよね。向こうも自分のことを分かっていないので、最初は厳しく寄せたほうがいいかなと。そこをスッとかわされたりするんでしょうけど(笑)。でも、空中戦はガッツリ行きたいですね。相手を怒らせるくらいに。

――C大阪が積極的に立ち向かうことで、試合を観る側にもいろいろな楽しみが生まれそうですね。

そうですね。オープンな展開になったら、特に相手のすごさが分かるんじゃないかと思います。攻守にわたって一対一になるシーンがあるだろうし、しっかりと違いを見せてくる選手がいるはず。そういった選手にどれだけ対応できるかを見てもらいたいですし、そのあたりはファンの皆さんにも楽しんでもらえると思います。相手が強いのは確かですけど、僕たちはプレーオフを勝ち上がってギリギリでJ2から昇格したチームです。チャレンジャー精神でJ1に挑んで結果を出すことができているので、セビージャ相手にもチャレンジャーとして全力でぶつかりたい。走るという部分においては間違いなく僕たちに分があると思うので、この暑さの中で相手よりも走って、なおかつ球際にもこだわることができれば、絶対にいい試合ができると思う。とにかく個人としてもしっかりと楽しみたいと思っています。

インタビュー・文=青山知雄

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最終更新:7/15(土) 19:15
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