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<大河原邦男>笹川ひろしとタツノコプロの“歴史”語る メカデザインの秘けつも

7/16(日) 12:00配信

まんたんウェブ

 タツノコプロの創立55周年記念アニメ「Infini-T Force(インフィニティフォース)」が10月から放送される。同作は、ガッチャマン、テッカマン、ポリマー、キャシャーンという4大ヒーローが一堂に会する“夢”の作品だ。そのヒーローたちを監督として生み出してきた笹川ひろしさんと、メカデザインを担当した大河原邦男さんにタツノコプロの歴史などを聞いた。

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 ◇笹川ひろし、3年悩んで振り切れる

 タツノコプロ創立に関わった笹川さんは、もともとマンガ家志望で、国産アニメの登場に胸を躍らせ、手塚治虫の専属アシスタント第1号として活躍した。タツノコプロの創立は、当初企画したアニメシリーズの実現が難しくなる中、「自分たちの手で制作しよう」としたのがきっかけだ。しかも設立時にあてにしていたマンガ家のアシスタント全員から協力を断られ、素人を集めてスタートしたという。笹川さんは「文化祭のような感じで、素人の怖さ知らずで始めた。ダメになってもマンガ家に戻ればいいという考えがあった」と笑う。

 そんな苦労を経て放送されたのが第1弾アニメ「宇宙エース」で、笹川さんは「あのときは試写を見てボロボロ泣いた。今でも忘れないね」と振り返る。だが、当時の笹川さんは、自分のマンガでアニメを作りたいという気持ちが強かったといい、「愉快なことではなかった」と当時の心境を明かす。

 3年間悩んだという笹川さんだが、「自分は映画監督と思えばよい。いかに絵にうまくつけて、映像としてうまく見せるか。『僕の役目はそれなんだな』とふと気付いた。そこで振り切れた」と明かす。笹川さんはその後も「タイムボカン」シリーズなど次々と名作を生み出していく。

 半世紀以上アニメ業界に身を置く笹川さんが大事にしているのは、子供への徹底した配慮だ。「テレビの部屋は、子供たちだけで見る環境だから、悪影響を与えない作品でありたいと思っていた。だから刺激的、グロテスクな表現は極力しないようにした」と話す。

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最終更新:7/16(日) 12:00
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