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安田、ゴジラに並んだ60号!夏・連覇へ履正社コールド発進/大阪

7/15(土) 7:00配信

サンケイスポーツ

 第99回全国高校野球選手権大会大阪大会(14日、花園中央公園野球場ほか)大阪大会は花園中央公園野球場などで1回戦12試合が行われ、今春の選抜準Vの履正社が9-0で常翔啓光学園に七回コールド勝ちした。プロ注目の安田尚憲内野手(3年)が六回、米大リーグのヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(当時星稜高)に並ぶ高校通算60号となる2ラン。夏の大阪連覇へ、最高のスタートを切った。

 大阪大会の主役がいきなり魅せた。安田が節目の高校通算60号を放ち、最高の形で白星発進。同じ左のスラッガーとして、お手本であり、あこがれの松井秀喜氏の高校時代の記録に並んだ。

 「60号は目標としていた数字。早い段階で打っておきたいという気持ちがありました。節目をしっかり決められて、うれしいです」

 最初の3打席は勝負させてもらえず、3打席連続四球。一回一死三塁、三回無死三塁、四回二死満塁(押し出し)と全15球、スイングすらせずに打席を終えていたが、見せ場は六回だ。

 二死三塁で迎えた第4打席。まずはカウント2-1からの4球目に、この日、初スイング。一塁線へ痛烈なファウルを放つと5球目もファウル。そして6球目。甘く入ったチェンジアップにうまく合わせると、ぐんぐん伸びた打球は、右翼席へと吸い込まれた。

 「とらえたというよりは、拾ったという感じ。全くスイングしていなかったので、一回くらい振っておきたいという気持ちで打席に入りました。ファウルで粘って、うまく対応できました」

 特別な思いがあった。今月8日、同校OBで昨夏の甲子園にも出場した福田観大さん(関大)が水難事故で急逝(享年18)した。2日のOB戦にも参加していたという。この日、チームは福田さんの名前が入ったタオルを持って球場へ。ともにプレーをした1歳上の先輩の突然の訃報に、安田は「中学(レッドスターベースボールクラブ)からの先輩で残念です…。活躍している姿を見せるのが、自分たちにできる一番のことだと思っています」と強い気持ちで試合に臨んでいた。

 「去年も1回戦で一発出て、いい感じでした。今年もいいスタートが切れました。初戦を勝てたのは大きいです」

 夏の大阪連覇。そして選抜は決勝で大阪桐蔭に敗れて逃した、悲願の全国の頂点へ-。天国の先輩の思いも背負い、安田が力強く一歩目を踏み出した。