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五輪駐車場、時間との勝負=豊洲問題、整備計画に影響

7/15(土) 10:30配信

時事通信

 東京都の築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転延期が、東京五輪・パラリンピックのハード整備にも影響を及ぼしている。

 築地市場跡地には、大会関係車両の駐車場や、選手村と都心部を結ぶ道路が整備される予定。小池百合子知事が移転を決断し、停滞していた整備計画は動きだすが、大会関係者は「極めて窮屈なスケジュールだ」とやきもき。時間との戦いになる。

 都は大会関係の車両数をバス2000台、乗用車4000台の計6000台と想定。駐車場用地には30ヘクタールの広さが必要と見込み、都有地や国有地などから適地を探していた。白羽の矢が立ったのが築地跡地。利便性の高い都心の一等地に23ヘクタールのまとまった土地がある。駐車場の他、運転手の休憩所なども備えた輸送拠点として活用することにした。

 都によると、駐車場整備には約1年かかる。その前に市場解体も必要になる。移転は決まったものの移転時期は不透明で、具体的な作業スケジュールは描けていないのが実情だ。ただ、都オリンピック・パラリンピック準備局の担当者は「(3年後開催という)ゴールは決まっている。運営に支障がないように準備をしていかないといけない」と気を引き締める。

 ◇開通も渋滞懸念
 五輪で選手村(中央区晴海)と都心部を結ぶ「大動脈」と位置付けられている都道「環状2号」。国際オリンピック委員会(IOC)に提出した立候補ファイルには、環状2号が完成すれば、選手村からメイン会場の新国立競技場まで10分で移動できると明記されていた。

 ただ、昨年11月に予定されていた移転の延期に伴い整備計画を変更。当初は築地跡地の地下にトンネルを通す予定だったが、間に合わないとして先送りし、地上道路の先行整備を検討している。ただ、地上の道路は交通量が多い通りと交差し、信号も多い。このため、トンネルよりも移動時間がかかる上、渋滞も懸念されている。

 しかも開催期間中は夏の行楽シーズンに当たり、道路が混雑しやすい時期。先の都担当者は「ハードが造れない部分はソフトで対応する」と語る。時差通勤やテレワーク導入など、混雑緩和に向け一般の利用者にも広く協力を求めていく考えだ。 

最終更新:7/15(土) 13:16
時事通信