ここから本文です

<九州豪雨>中津干潟のカキ「ひがた美人」に深刻な影響

7/15(土) 14:11配信

毎日新聞

 ◇泥土や流木が流れ着く 年末からの出荷に遅れが懸念

 九州北部豪雨の被災地から大分県中津市の山国川河口にある中津干潟に泥土や流木が流れ着き、干潟に養殖場がある市のブランドカキ「ひがた美人」に深刻な影響を与えている。種苗を養殖場に移す直前だったが、養殖場に流れ着いた泥土や流木の除去に1カ月以上かかるため、年末からの出荷に遅れが出ることが懸念されている。

【写真特集】全国から続々ボランティア

 市によると、今季は養殖カキの種苗40万個を山国川河口にある小祝漁港内で育成しており、種苗自体は豪雨の影響を受けず無事だった。しかし、沖合約1キロの養殖場に泥土が60センチ以上堆積(たいせき)し、流木や雑草が引っ掛かる被害を受けた。大分、福岡の県境を流れる山国川を伝って被災地から流れ着いたとみられる。

 市水産振興課の広津健一課長は「ひがた美人は本格的に市場に出荷して4年目になる。ブランドカキとしてようやく定着してきたのにショックだ。豪雨前に養殖を始めている種苗2万6000個を大事に育てながら養殖場を一刻も早く復旧させたい」と話している。

 カキ養殖は、海上イカダにロープでカキをつり下げて生育させるのが日本の一般的なやり方だが、ひがた美人は干潟に設置した養殖用のかごの中で成長させる。満潮時は海中で波に揺られ、干潮時は干潟の上で風にさらされるため、適度に回転することで殻にフジツボなどの付着物がつきにくいのが特徴。小粒だが筋肉質で食感が良い上に強い甘みがあり、通常の養殖カキとは別の味わいがあるという。【大漉実知朗】

最終更新:7/15(土) 18:51
毎日新聞